
幼い頃、ピンクなどに色付けされた咳止めシロップなるものを服用された経験がある方も多いと思いますが、このような薬について効果は限定的である一方で、海外では特に6歳未満は投与が禁止されていたり、逆に中毒や死亡事故も発生しているという記事を紹介します。
咳止めシロップにも関わらず、咳をとめる子供の治療にはあまり効果的ではない…?記事によると咳止めシロップに含まれる有効成分は謳われている効能に応じて異なるといいます。咳止め薬(体の咳反射を弱める)、去痰薬、粘液溶解薬(どちらも痰を除去するのに役立ちます)が含まれている場合が多くあります。
風邪やインフルエンザの治療薬として市販されている他の薬には、鼻づまりを和らげる鎮静薬や、くしゃみを和らげ、鼻水を止め、睡眠を助ける鎮静作用のある抗ヒスタミン薬が含まれていることがよくあります。
Cough Syrup Can Be Dangerous For Kids, Even Deadly. Here's Why. : ScienceAlert
https://www.sciencealert.com/cough-syrup-can-be-dangerous-for-kids-even-deadly-heres-why
Cough Syrup Can Be Dangerous For Kids, Even Deadly. Here's Why. : ScienceAlert
https://www.sciencealert.com/cough-syrup-can-be-dangerous-for-kids-even-deadly-heres-why
最もリスクの高い薬剤は鎮静作用のある抗ヒスタミン薬やオピオイドベースの咳止め薬などです。眠れない子供を持つ親にとって鎮静は望ましい効果かもしれないものの、場合によっては幼い子供は重篤な危害や死亡の危険に晒すことになるとしています。このような鎮静剤はときに興奮や多動を引き起こす可能性があるとしています。
鎮静剤を含まない咳止めシロップの方は安全だろうと考えてしまうのですが、子供に対するこれらの製品の安全性と有効性に関する研究は実はほとんどありません。しかし、過剰使用による興奮や精神病などの有害事象が報告されているとのこと。
理由は過剰使用とは親が注意事項を読み間違えた結果発生する例、親がより良く効くことを期待して故意に多めに使用する例などがあります。また家庭用スプーンなどの不正確な計量器具を使用したりすることによって引き起こされる可能性があります。
子供で症状が出やすい理由については、体が小さいため発病する薬の量が大人に対して少ないこと、合わせて脳が発達している最中であるため鎮静作用を受けやすいのではないかと考えられています。
なぜこのような規制に乗り出したのかについてはオーストラリアでは2020年に鎮静作用のある抗ヒスタミン薬(咳止めシロップを含む)についていかなる理由、風邪以外のアレルギーや花粉症などの症状であったとしても2歳未満の小児には使用してはならないと警告が出されました。
その結果、オーストラリアのセンターへの相談率が半減し子供の入院率も半減したといいます。それにもかかわらず、オーストラリアの毒物センターには今も年間何百件もの電話がかかってきているとのこと。
*抄訳したものを掲載しています。医学的な内容につきましては必ず医師の説明を受けてください。
子供で症状が出やすい理由については、体が小さいため発病する薬の量が大人に対して少ないこと、合わせて脳が発達している最中であるため鎮静作用を受けやすいのではないかと考えられています。
海外では使用が注意されている場合も
このようなシロップは2歳未満の幼児による致命的な過剰摂取のリスクが最も高くなる研究があるといいます。オーストラリアの医薬品規制当局は更に6歳未満の子供に対して咳止めシロップを使用しないよう勧告しているとのこと。なぜこのような規制に乗り出したのかについてはオーストラリアでは2020年に鎮静作用のある抗ヒスタミン薬(咳止めシロップを含む)についていかなる理由、風邪以外のアレルギーや花粉症などの症状であったとしても2歳未満の小児には使用してはならないと警告が出されました。
その結果、オーストラリアのセンターへの相談率が半減し子供の入院率も半減したといいます。それにもかかわらず、オーストラリアの毒物センターには今も年間何百件もの電話がかかってきているとのこと。
*抄訳したものを掲載しています。医学的な内容につきましては必ず医師の説明を受けてください。