
ライム病を引き起こす虫としてマダニが知られていますがロシアでは、ダニに噛まれたことを知らずに関節が痛い、呂律が回らないなどの症状に苦しんでいる人がかなり多いと報じられています。
マダニについては日本では致死率の高い重症熱性血小板減少症候群(SFTS)を引き起こすブニヤウイルスの存在が注目されていますが、実はライム病を引き起こすボレリアという病原体(細菌)を媒介することが知られています。
このマダニに噛まれた結果、体にはクレーターのようなうちみとは見た目が異なるアザのようなものできます。このライム病についてヨーロッパ地域では全人口の14.5%が過去に患ったことがあると血液検査で明らかになっています。その中でも中央ヨーロッパでは農村の50代以上の男性の有病率がとても高かったとしています。
▼ライム病を引き起こす細菌ボレリア(体長10μm)

ライム病に関して具体的にどのような症状がでるのか。ビヨンドの記事によると、ヴィクトル・モロゾフという人物は森を歩いた後、膝の下あたりが赤くなっているのに気づいたといいます。「どこかに脚をぶつけたのだろう」とうちみのような痕であったため放置したといいます。しかしそれから1ヶ月後、足に違和感を感じ2ヶ月後には足の力が弱くなったとのこと。
さらにその数週間後、仕事に行くのにも杖が必要になるほど症状が悪化。続いて、モゾロフさんは羞明に悩まされるようになった。コンピュータの画面を見るだけでも眩しいと感じるようになり、夜でもサングラスをしようしないといけないレベルだったといいます。
病院に行ったところライム病の抗体値が16倍となっており、感染していることが判明、ここまで半年のでごとだったといいます。
ライム病の主な症状は関節痛、頭痛、発熱、悪寒、倦怠感などコロナウイルス(風邪ウイルス)やインフルエンザにウイルスに感染したような症状がでるとのこと。治療としては早期に行うことで合併症を予防できるとされています。
結果、ロシアではここ10年でダニが媒介するウイルスなどで1500人あまりが死亡しているといいます。
このマダニに噛まれた結果、体にはクレーターのようなうちみとは見た目が異なるアザのようなものできます。このライム病についてヨーロッパ地域では全人口の14.5%が過去に患ったことがあると血液検査で明らかになっています。その中でも中央ヨーロッパでは農村の50代以上の男性の有病率がとても高かったとしています。
▼ライム病を引き起こす細菌ボレリア(体長10μm)

ライム病に関して具体的にどのような症状がでるのか。ビヨンドの記事によると、ヴィクトル・モロゾフという人物は森を歩いた後、膝の下あたりが赤くなっているのに気づいたといいます。「どこかに脚をぶつけたのだろう」とうちみのような痕であったため放置したといいます。しかしそれから1ヶ月後、足に違和感を感じ2ヶ月後には足の力が弱くなったとのこと。
さらにその数週間後、仕事に行くのにも杖が必要になるほど症状が悪化。続いて、モゾロフさんは羞明に悩まされるようになった。コンピュータの画面を見るだけでも眩しいと感じるようになり、夜でもサングラスをしようしないといけないレベルだったといいます。
病院に行ったところライム病の抗体値が16倍となっており、感染していることが判明、ここまで半年のでごとだったといいます。
ライム病の主な症状は関節痛、頭痛、発熱、悪寒、倦怠感などコロナウイルス(風邪ウイルス)やインフルエンザにウイルスに感染したような症状がでるとのこと。治療としては早期に行うことで合併症を予防できるとされています。
DDTがなくなってマダニも増えたロシア
不思議なのはなぜ今になってマダニの被害が拡大しているのかです。実はソ連時代マダニによる被害はほとんどありませんでした。これには理由があります。ソ連時代に有機塩素系のDDTをブチまいていました。大規模なものでヘリコプターを使ってマダニが活動し始めることに空中散布していたレベルでした。DDTはマダニ以外でもマラリアを媒介する蚊などにも有効だったものの、DDTが人体に濃色されることがわかり世界中で使用されなくなりました。結果、ロシアではここ10年でダニが媒介するウイルスなどで1500人あまりが死亡しているといいます。