image97

今月中国企業の宝德(Baode)が発表したCPU『暴芯(Powerstar)』というものに関して、見た目がインテルの10世代CPUとほぼ同じだった件について、CPUそのものがインテル10世代のものと同じだったと報じられています。

同社の発表では、「Powerstar (暴芯) CPUの発表は、国家の強化に貢献する第一歩です」「Powerstar (暴芯)は普段使いのデスクトップユーザー向けに作られており、ゲームや創作など、あらゆる面で驚異的な性能を提供します」などと述べられており、いかにも凄そうな紹介がされていました。
このCPUについて、なぜインテルの10世代CPUと似ているというかそのままだと言われたのかについては、その外見、サイズや表面にある構造が100%同じところに同じものがあったためです。
image96
こちらがその画像になります。左が今回発表されたPowerstar (暴芯)というCPU、右がインテルの10世代Core i3のCPUです。このようにヒートスプレッダの形状は当然として、その周囲にある点々の位置まで一致しています。

これに関してニッチなPCゲーマーの環境構築Zによると「Intelから許可を受けてラベルを変えただけのもののようです」としているのですが、アメリカによる中国に対しての半導体規制をクリアできているのかは不明です。lまた同社はこのCPUに関してインテルとの関係については言及していないとも紹介されていないとのこと。

いずれにしても中国はアメリカや西側製のものを使用することは安全保障上の理由で問題があると見ており、半導体を国内技術で作ることを目標にしていると考えられるため今後も着実に技術の獲得を行っていると考えられます。

宝德(Baode)は2003年に設立された企業で直訳で国家特許権者で現在、中国政府および国内のインターネット、金融、電力などの顧客に対してコンピュータ製品を提供しています。このCPUを第一世代Powerstarチップなどとし「国産CPUの数倍という非常に高い性能を持ち、Windowsや国産OSなど複数のシステムの自由な切り替えをサポートしている」などと自社が開発したかのような説明しています。