
研究者発表する様々な論文。私達一般人は「内容は正確だ」と判断し信じてしまうのですが、実はこれらこれら論文が捏造されていたり、再現できないものが多いというのはちらほらと言われることがあります。今回は神経科学論文についてです。
この論文はドイツのオットー・フォン・ゲリッケ大学医学部医学心理研究所などドイツの研究者らがまとめたもので、私達も見聞きする機会がある科学雑誌などに掲載された論文も含めその一部が捏造された結果導き出されたものがあるというものです。
Up to 30% of Published Neuroscience Papers May Be Faked - And That's Before ChatGPT : ScienceAlert
https://www.sciencealert.com/up-to-30-of-published-neuroscience-papers-may-be-faked-and-thats-before-chatgpt
今回は神経科学のみの論文を調査したいというもので、捏造を調査するため研究者らは人工知能を使用して科学雑誌に投稿された偽論文によく見られる『いくつかの危険信号』を探すようにコンピューターを学習させました。
その結果、90%の精度で論文の危険信号を特定できたといい、このツールを用いて2020年に発行された約5,000 件の神経科学および医学論文を精査していきました。結果、実に28%が捏造または盗用された犯罪的な論文であることが高いことがわかったとしています。
具体的に疑わしいと識別された論文を100件調査した結果、63件が捏造されたもので37件が問題はなかったとしています。
2020年には合計で130万もの生物科学論文が発表されており、これに当てはめると30万もの論文ということになるのですが、これはあくまで疑わしい論文というもので実際のところは精査する必要があるのですが、いずれにしても捏造を特定するのに役立つとしています。
研究者によると捏造論文は製紙工場に理由があるとしており、製紙工場は研究者らの論文を学術的にサポートしているなどと主張し研究者に有償で販売しています。これらの研究の質は低いことが多いことが知られているものの、確立されたジャーナルであっても査読を通過するには十分な捏造レベルがあるといいます。
また製紙工場が出版社に偽の研究を受け入れてもらうためにお金を払うこともあるといいます。偽造書類の価格は1,000ドルから最大25,000ドルまでの範囲で販売されています。
研究者は「偽科学の出版はおそらく史上最大の科学詐欺であり、財政資源を浪費し、医学の進歩を遅らせ、場合によっては生命を危険にさらす可能性がある」と研究者らは主張しています。また今後ChatGPT など優れた人工知能が登場することで捏造の脅威は増加していくだろうと説明しています。
Up to 30% of Published Neuroscience Papers May Be Faked - And That's Before ChatGPT : ScienceAlert
https://www.sciencealert.com/up-to-30-of-published-neuroscience-papers-may-be-faked-and-thats-before-chatgpt
今回は神経科学のみの論文を調査したいというもので、捏造を調査するため研究者らは人工知能を使用して科学雑誌に投稿された偽論文によく見られる『いくつかの危険信号』を探すようにコンピューターを学習させました。
その結果、90%の精度で論文の危険信号を特定できたといい、このツールを用いて2020年に発行された約5,000 件の神経科学および医学論文を精査していきました。結果、実に28%が捏造または盗用された犯罪的な論文であることが高いことがわかったとしています。
具体的に疑わしいと識別された論文を100件調査した結果、63件が捏造されたもので37件が問題はなかったとしています。
2020年には合計で130万もの生物科学論文が発表されており、これに当てはめると30万もの論文ということになるのですが、これはあくまで疑わしい論文というもので実際のところは精査する必要があるのですが、いずれにしても捏造を特定するのに役立つとしています。
なぜ捏造論文が氾濫しているのか
疑問なのは何故ここまで大量の捏造論文が作られているのかです。これは人工知能が普及する以前の時点でこのような自体になっているのですが、その背景には金が絡んでいると説明しています。研究者によると捏造論文は製紙工場に理由があるとしており、製紙工場は研究者らの論文を学術的にサポートしているなどと主張し研究者に有償で販売しています。これらの研究の質は低いことが多いことが知られているものの、確立されたジャーナルであっても査読を通過するには十分な捏造レベルがあるといいます。
また製紙工場が出版社に偽の研究を受け入れてもらうためにお金を払うこともあるといいます。偽造書類の価格は1,000ドルから最大25,000ドルまでの範囲で販売されています。
捏造論文が多いのはもちろんあの国
よく新聞なので各国で出された論文数などとよくわからないランキングがでることがあるのですが、ここ最近不自然なほど大量に論文を発表しているのは中国です。今回の研究でも捏造された論文数が最も多かったのはその中国で、ロシア、トルコ、エジプト、インドが続いたとしています。研究者は「偽科学の出版はおそらく史上最大の科学詐欺であり、財政資源を浪費し、医学の進歩を遅らせ、場合によっては生命を危険にさらす可能性がある」と研究者らは主張しています。また今後ChatGPT など優れた人工知能が登場することで捏造の脅威は増加していくだろうと説明しています。