ドリアン

トゲトゲの形をしたヤシの木みたいな大きな果実。この独特の匂いがするとして知られているのですが、そんなフルーツについて中国の輸入量は去年よりも154%、価格は数週間で倍増していると報じられています。

日本でドリアを見かけることはほぼないのですが、中国で最近価格が高等し品薄状態が続いていると報じられています。その理由はタイトルにも記載したようにSNSです。中国の若者らが「ドリアンランダムボックス」として、実が大きくても中身のデキがよくわからないとしてそれを自慢しあっているといいます。要するにスマホゲームのガチャ報告みたいな感じです。

具体的にどの程度売れているのかについて中国海関総署(税関)の資料によると、中国は今年第1四半期に合計9万1400tのドリアンを輸入しています。これは1年前の同時期より154%増で、過去5年間の第1四半期の中で最も多い量になっています。

金額ベースでは、前年同期比143%増の35億元と集計。特に4月の1ヶ月間だけで12万9700tのドリアンが追加で輸入されたといいます。これは2019年から一位というチェリーを抜いて中国が最も多く輸入する果物となったといい、ドリアンはだけで年間80万トン以上を輸入しているとのこと。

価格についても高騰しています。中国メディアは「5月1日の連休前までは100元でドリアン1個を買うことができたが、今は2倍以上に跳ね上がった」と伝えた。中国毎日経済新聞は「4月末から全国のドリアンの価格が上昇している」とし「2週間前までタイ産ドリアンの小売価格は500g当たり33元を超えなかったが今は50元以上だ」と伝えています。
品種によって価格は異なるものの北京では1.5kgで200~300元台、2kg以上であれば300~400元台で販売されているとのこと。

中国の食品宅配プラットフォーム『美团买菜』では4月1日から5月中旬までのドリアンの販売量が前年同期比711%急増したと発表しており、長くつづくことはないと思われますが一時的なブームとなっています。

参考