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これから暑くるなると行きたくなるのは水辺。そこでは特に若者らが度胸試しみたいな感じで高いところからジャンプして入水している様子が見られるのですが、素人が頭を下に8メートル以上から落下すると脊髄などを負傷する可能性が高いという研究内容が報告されています。

コーネル大学の生物学および環境工学の教授であるSunghwan Jung氏らの研究として、訓練を受けていないダイバーが頭から水面に飛び込む場合、8メートルを超えると脊髄と首を損傷する可能性が高いことを発見しています。逆に足から飛び込む場合は 15メートル以上で膝を負傷する可能性があるとのことです。

Look before you leap: Study provides safety guidelines for diving | Cornell Chronicle
https://news.cornell.edu/stories/2022/07/look-you-leap-study-provides-safety-guidelines-diving

研究者によると、「水は空気よりも1,000倍密度が高いく、非常に希薄な媒体から非常に密度の高い媒体(空気から水)に移行する(侵入)ことになり、大きな衝撃を経験することになるでしょう」と話しています。

研究者はほぼ等身大の人間の頭と胴体、腕を広げた胴体と頭、足の3Dプリントモデルを作り水面までの高さと衝撃を人間の筋肉、靱帯、骨が耐えられる力でプロットし、さまざまな高さ、さまざまなダイビング位置で鎖骨、脊椎、膝が損傷する確率を調べたものになります。

イルカや水面に突っ込む鳥はなぜ無事なのか?

そこで疑問になるのは水族館で見られるイルカジャンプ、または自然の鳥で水面につっこみ魚かをとる動物がなぜ無事なのかという点です。コレに関して同じく3Dモデルを作り調査したところ、イルカであれば頭を支える頸椎短いため問題はないとのこと。

一方でキタカツオドリなど水面に突っ込む鳥はくちばしの尖端の角度に理由があるといい、鋭く尖っているため抵抗が少なく最大で秒速24m/s、86km/hで入水しても問題ないとしています。