image174

植物の育成に不可欠な水。水がなければ地球上の大半の動物は生きていけないのですが、MITの研究チームは砂漠地帯でも農業を可能になるかもしれない、大気から水を吸収できる安価で高性能な超吸湿性ヒドロゲルを開発したと発表してます。

MITの研究者によるとこれまでもあった吸湿性ヒドロゲルではなく、砂漠のような条件下でも大気中の水蒸気を吸収することができる超吸収性ヒドロゲルを開発したと発表しました。


従来ヒドロゲルとの違いは高い吸収性の鍵となった特定の種類の『塩』である塩化リチウムをヒドロゲルに充填することにあるとしています。
ハイドロゲルと塩の混合物を使用した他の研究を読んだ研究者らは、吸湿性の高い塩化リチウムに落ち着きました。質量の10倍以上の水分を吸収する能力がありました。しかし、空気から集めた水を保持できる材料が必要でした。

「これは両方の長所をとったものです」とこの研究の筆頭著者グスタフ・グレーバー氏は話しています。「ヒドロゲルは大量の水を蓄えることができ、そして塩は大量の蒸気を捕捉でっきます。この2つを組み合わせたいと思うのは直感的だと思います」

研究者らはさまざまな濃度の塩化リチウムを含む溶液にヒドロゲルに滴下する実験を行いました。毎日、ヒドロゲルにどのくらいの量の塩が注入されているかを確認するために重さを量るというもので、30日間浸した後、研究者らはヒドロゲルがゲルの1グラム当たり24グラムの塩を吸収したことを発見しました。以前の研究では6g の塩分吸収は報告されていたものの、これほどの長く蓄えることはできなかったといいます。

次に塩を添加したヒドロゲルをさまざまな湿度条件下でテストしました。研究者らは30%、50%、70% のそれぞれの湿度条件でヒドロゲルが漏れることなく水分を吸収することを発見しました。研究者らによると夜の砂漠の湿度より低い相対湿度30%でもヒドロゲルは材料1グラム当たり1.79グラムの水を捕捉できたといい、これは以前にテストしたヒドロゲルより15%多かったとのこと。そして吸収した水はは加熱するなどして普通に水として利用できるとしてます。

*抄訳したものを掲載しています