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今年、欧州からウクライナに渡ったドイツ製の戦車レオパルト2。これは現在も西側で運用されている主力戦車でありウクライナが運用している中ではもっとも高い攻撃力がある戦車にもなるのですが、東側戦車のような爆発性反応装甲で覆われ運用されていると報じられています。

ロシアのウクライナ侵攻で数々の戦車をみなさんも目にされていると思うのですが、その戦車の主に前面と側面にガタガタとしたレンガのような箱を沢山付けた戦車を見たことはないでしょうか。これは爆発反応装甲というソ連時代に開発された追加装甲の一つで名前としてはコンタークトと呼ばれています。



こちらが爆発反応装甲、コンタークトで覆われたドイツ製のレオパルト2A4戦車です。一般的にロシアなどではコンタークトで覆われた戦車は爆発物の頭文字Vがつけられることからレオパルト2A4V(2はレオパルト第2世代、4は4番目の改良型、Vは爆発反応装甲)などとネット上では呼ばれているそうです。

なぜレオパルト戦車に爆発反応装甲を載せたのか理由は定かではないのですが、いくつかある理由の一つとして形状を爆発反応装甲を付けたソ連製戦車、つまりウクライナ軍で運用されている戦車と似せることで集中攻撃させないように視覚的な偽装をしている可能性おmあります。

▼爆発反応装甲の簡易試験。


爆発反応装甲とは一般的に成形炸薬弾とう戦車の主砲から放たれたり対戦車ミサイルなどに利用されている種類に対して有効な防御策です。これは金属弾ではなく爆発物を利用することでメタルジェットを吹き出し戦車の装甲を貫くという特性がある弾になります。

しかし爆発反応装甲に接触した場合、これが起爆してすることで表面側の金属板が高速で離散。メタルジェットの形成を阻害するというもので、特に対戦車ミサイルやロケットの脅威が高まる市街戦があるような地域では利用されることがあります。

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