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宇宙探査で必要なのは探査機を打ち上げるロケットです。イギリスのパルサーフュージョンという企業はダイレクトフュージョンドライブ(DFD)、日本語では直接核融合ドライブという次世代核融合エンジンを開発しています。

探査機を打ち上げるにはロケットが必要です。更に地球から遠く離れた天体に探査機を送り込むには速度も重要になってきます。例えば太陽系の外側に位置する天体であれば到着まで何年もかかり結局プロジェクト全体のコストが増すということにもつながります。

そこでイギリスのパルサーフュージョン社は宇宙船に推力と電力の両方を供給できるコンパクトな核融合エンジン、ダイレクトフュージョンドライブ(以下DFD)を開発しています。このDFDの特徴は宇宙空間で少ない燃料消費で効率のよい加速が得られる特徴があります。



具体的なスペックは明らかになっていないのですが、特徴としては推進力を得る以外にも十分な電力を生み出すことができます。出力としては探査機に対して2MWというかなりの電力を供給でき、重量1トンの探査機であれば地球から冥王星まで4年で到達できる速度を得られる計算です。

上の動画では3つのロケットを打ち上げ宇宙空間でドッキングしDFDを作動させている様子が映し出されています。これが技術的に可能なのかは不明ですが速度を出すことができ深宇宙で厄介なソーラーパネルによる発電が難しくなる問題と巨大パネルによる質量を解決でき手段ということになります。

ちなみに核融合炉からどのように電力を作るのか、排熱処理などはどのように行われているのか不明です。

同社としては2023年にも静的試験を実施し、2027年にも地球軌道上で試験したいと発表しています。

参考