image196

スマホゲームのほぼ全てに実装されているのは有料で購入できる引換券を購入し、確率0.1%程度の優秀なキャラクターやアイテムを引き当てるガチャと呼ばれる課金システムです。
これに関してはギャンブルの要素が強いとして批判の声があるのですが、オランダでは正式にガチャを禁止する方針を明らかにしたと報じられています。

スマホゲーをはじめPCゲーム、PS5などのゲーム同様だと思いますが、ここ少なくとも10年この手のゲームに導入されているのはガチャという課金要素です。これは確率1%以下、毎回0.1~0.3%程度の確率で非常に優秀なアイテム、衣装、武器などを1回300円程度の課金で引き当てなければ、ゲームをまともに進めることができず遊べない場合があるというものです。

問題なのはこのガチャという課金システムに依存性があることです。一方でこの依存性をたくみに利用し莫大な利益を上げているのはゲーム配信会社であり、それを提供させ続けているのはグーグルやAppleといったアメリカ企業です。

前置きが長くなりましたが、この依存性が強くほぼギャンブルに等しいと言われているガチャという課金要素について、一部メディアによるとオランダ政府は全面禁止にすると報じています。

オランダのミッキー・アドリアンセンス経済相によると、主な目標として「消費者が常に、十分に保護されること」と「企業家がビジネスを行う際に公正に競争すること」の2つで、詳しい内容は不明ですが現在ゲームに実装されているようなガチャは一律禁止と説明しています。

ガチャで崩壊したやりこみ要素ゲーム

このガチャゲーについては見出しでも紹介したように最近発売されているオンラインゲームであればほぼ確実実装されているくらい標準的なものになっています。いわゆる一昔前の月額1000円で1ヶ月遊べるというゲームは非常に稀になっており、今はゲーム自体は月額無料で毎週~数週間ごとに数千円から数万円注ぎ込まないとレアなキャラや装備を揃えられないという状況です。

このようなガチャシステムが生まれた背景には、月額1000円でゲームでは「敵を倒してレアアイテムをゲットできるのは暇な学生などそういった人に偏る」…という当たり前のことが問題視され、その不満を解消するため社会人は学生が費やした時間=つまり金をつぎ込めば同等のアイテムを装備できるということで導入されたという過去もあります。

しかし現在はそのような不公平感も皆無です。なぜならゲームそのものが課金ありきになっているためです。

昔は強敵を倒しレアアイテムをゲットし自分自身を強くするというのが主だったののですが、現在は課金しガチャで強いアイテムを引き当ててより強い敵を倒すというのが主となっています。現在はガチャ前提のゲームシステムになっており、昔のようなやりこみ要素やプレイヤーのスキルを求められるゲームは既に存在していません。これは内容がうすいペラペラのゲームが大量に生まれて大量に消えいる状況からも明白です。

参考