
軽量で強度があるとして航空機などに利用されることがあるチタン。地球から264光年ほど離れた位置にチタンの雲があり、チタンの雨が降るというよくわからない天体を発見したと報じられています。
ディエゴ・ポルタレス大学の天文学者ジェームズ・ジェンキンス氏は2020 年にNASAのトランジット系外惑星調査衛星 ( TESS ) ミッションで発見されていたLTT9779という恒星を公転するLTT9779 bについて、恒星の光をヤバイほど反射する金属の雲で覆われていることを発見したとしています。
この天体は地球から264光年の距離にあり恒星LTT9779を主星とする惑星系にあります。LTT9779 bは重い金属の雲が空中に漂っており、その厚い雲はチタンでできているといいます。そのためチタンの雲からチタンが雨となって降り注いでいるとのこと。
理解できないのは通常であれば金属の雲は存在することはできません。これは天体が極めて高温であり金属やガラスの雲でさえ形成はできないほどの温度になっているためです。そのため通常のモデルであれば金属などの雲どころか惑星の大気の層はすべて剥ぎ取られ水星のような裸の岩石のみが残ると考えられています。
なぜこの天体で金属の雲が存在できているのか。予想ではバスルームの結露のような状態になっていると考えており、水蒸気ではなく金属で重いため大気も重くなり、吹き飛ばされにくくなっているのではないかと考えています。
参考
この天体は地球から264光年の距離にあり恒星LTT9779を主星とする惑星系にあります。LTT9779 bは重い金属の雲が空中に漂っており、その厚い雲はチタンでできているといいます。そのためチタンの雲からチタンが雨となって降り注いでいるとのこと。
光の80%を反射!
金属の雲で覆われたLTT9779 bは地球の5倍のサイズがあり、太陽系では海王星に近いサイズ。恒星の近いことろを公転しており、恒星の光に照らされる昼側の表面温度はなんと摂氏2000度に達しています。そしてこの金属の雲により入ってきた光の実に80%を反射しているとのこと。ちなみに夜空で明るい金星は太陽光の75%を反射しています。理解できないのは通常であれば金属の雲は存在することはできません。これは天体が極めて高温であり金属やガラスの雲でさえ形成はできないほどの温度になっているためです。そのため通常のモデルであれば金属などの雲どころか惑星の大気の層はすべて剥ぎ取られ水星のような裸の岩石のみが残ると考えられています。
なぜこの天体で金属の雲が存在できているのか。予想ではバスルームの結露のような状態になっていると考えており、水蒸気ではなく金属で重いため大気も重くなり、吹き飛ばされにくくなっているのではないかと考えています。
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