
史上初のドローン戦争となっているロシアによるウクライナ侵攻。先日ウクライナのクアッドコプターを撃墜するためロシア軍の9K330 トールが放ったミサイルが至近距離を通過する様子が撮影されました。
どこで撮影されたものかは不明ですが、最近ウクライナのとある地域で、ロシア軍が展開している9K330 トール(NATOネーム SA-15 ガンレット)から放たれた地対空ミサイルがドローンのすぐ近くを通過するという非常に珍しい映像が撮影されました。Footage of a Russian Tor SAM system attempting to engage a Ukrainian quadcopter, with a close miss. pic.twitter.com/pJi27QXZzI
— OSINTtechnical (@Osinttechnical) July 14, 2023
状況としてはこのウクライナ軍のドローンを撃墜するためからミサイルを放ったということになるのですが、映像からは予想ではドローンから1mほど近くを通過したものと考えられます。

▼参考:ミサイルを放った9K330 トール
このようなミサイルは弾体を直接命中させるというよりも至近距離で炸裂させ破片で敵機を撃墜します。今回は小さいドローンと思われるのですが、サイズとしては大きくても1m~2m程度。したがって仮にドローンではなくヘリコプターサイズであればほぼ間違いなく撃墜されていたと考えられます。
またロシア軍が放ったミサイルはかなり正確に誘導されているのですが近接信管が作動していないようにも見えます。これは信管が作動しないような状態だったのかミサイルが目標を探知できなかったのかはミサイル技術を理解する必要があるため詳細は不明です。
いずれにしても試験以外の実戦でオンボードカメラが飛来するミサイルを撮影するというのは非常に珍しいものになっています。