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地球温暖化対策として各国が厳しい二酸化炭素削減を設定していますが、米大学の教授によるとあくまでコンピュータ計算として地球表面の2%程度を白く塗るだけで温暖化など環境の変化を止められると主張しています。

この季節、黒い服と白い服涼しくなるのはどちらかと言えば白い服です。おなじようなことが実は地球でも当てはめることができます。

カリフォルニア大学デービス校の電気・コンピュータ工学教授でクリーンテクノロジーを研究するジェレミー・ムンデイ氏によると、2021年にパーデュー大学の研究者が開発した地球上でもっとも白い塗料のような物質を地球表面の1~2%塗ることで地球が吸収する熱量を減少させ、地球の温度を安定させることができると主張しています。

Painting 2% of Earth White Would Stop Global Warming, Scientist Says : ScienceAlert
https://www.sciencealert.com/painting-2-of-earth-white-would-stop-global-warming-scientist-says

地球の表面の1~2%とはどれくらいの大きさなのか。地球の表面積は約1億9,700万平方マイルであり、目安として約52万~104万平方kmの面積を覆う必要があります。これがどのくらいかというと、アラスカも含めたアメリカの国土面積が98万平方kmでありほぼすべて塗る必要があるとしています。

これを日本に当てはめるとどのくらいのか。ChatGPTで調べたところ日本の国土の面積は約38万平方kmなので2~2.5倍程度のということになります。(数値に海洋面積などが含まれているのかは不明)

白くすると建物も冷める

国土面積を全部白く塗ることはできません。理由は森などがあるためですが、私達人間が作った人工物であれば可能です。

当然日本などは遅れていて行われてはないと考えられるのですが、実はアメリカはかなり昔から建物や道路などを白くすることを行っています。例えばニューヨーク市では2009年頃より約62万平方メートル分の白いペンキを使用し、非営利団体、病院、低所得者向けアパートの屋根の塗装を無料で行っています。



これは建物の屋根などを白い塗料を塗ることで建物内部の温度を大幅に下げることができることが確認されており、空調費つまり消費電力を削減することができました。もちろん建物だけではなくロサンゼルスではアスファルトなども白く塗ることでその表面温度が5~8度ほど低くなることが確認されているとのこと。



近年は地球温暖化以前に非常に高い電気代が問題になっているのですが、まずは地球が云々ではなく自身が生活する建物の色について黒や灰色ではなく白っぽい明るい色にすることだけで削減することができそうです。