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スポーツ選手らが服用するというスポーツサプリメント。ハーバード大学らが行った研究としてアメリカで販売されている様々なサプリメントについて表記された成分が全く入っていなかったり、場合によっては規制されている成分が含まれているなどゴミのような製品が大半だったことが分かったとしています。

この研究ウハマサチューセッツ州ケンブリッジにあるケンブリッジ・ヘルス・アライアンスとハーバード大学医学部の臨床医研究員らが共同で行ったもので、アメリカで市販されているスポーツサプリメントを57品調査しました。

このスポーツサプリメントには「身体パフォーマンスを向上させる」などの謳い文句が書かれており、一般的にパフォーマンスを向上させるとする5つの植物性化合物のうちの1つが含まれていると記載されている商品のみ調査しました。

40% of Sports Supplements Don't Contain Ingredients On The Label, US Study Finds : ScienceAlert
https://www.sciencealert.com/40-of-sports-supplements-dont-contain-ingredients-on-the-label-us-study-finds

結果、オンラインで購入した57のサプリメントのうち約40%は記載されている成分が『検出可能な量』含まれていないことが判明しました。つまり全くその成分が入ってないという意味です。そして約50%は成分が入っていても量が異なっていたり(多すぎたり少なすぎる)、12%には違法な添加物が含まれていることが判明したとしています。

研究者によると「ラベルと正確な成分が入っていた製品はわずか11%しかなく、一部の商品にはFDAが禁止した5種類の成分が検出された。その中にはロシアで入手可能な未承認の薬剤が1種類、ヨーロッパで以前入手可能だった薬剤が3種類、そしてどの国でも一度も承認されていない薬剤が1種類含まれていた」と報告している。

またの推奨されるサプリメントの摂取量にはラベルに記載されていることが多いのですが、ものによっては興奮剤の量が3倍以上が含まれていることがわかったとしていいます。このような興奮剤は身体パフォーマンスを向上させるなどという文句で配合されており、過去にはエフェドラという規制された成分で中毒症状がでたりアレルギー症状、死亡例が報告されてます。

なぜこのような不良サプリメントがなぜ市販されているのかについては「FDA(日本で言う厚生省)は、これらの成分やサプリメントの成分について、有効性や安全性について事前承認を行っていないためだ」と説明しています。

また研究者はサプリメントは健康製品であり医薬品のサブカテゴリーに分類されてもおかしくないもののFDA はこれらを食品のサブカテゴリーとしているとのこと。FDAの仕事は、製品を監視し被害を引き起こす製品があるかどうかを特定したうえで店頭から撤去させることだと主張しています。