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アメリカのアイダホ州で2022年7月に墜落した大型輸送ヘリCH-47Dチヌークが墜落した事故について、米当局が調査を進めた結果iPadが直接的な原因になった可能性があると発表しています。

この事故は地元出身の41歳トーマス・ヘイズさんとアラスカ州在住の36歳のジャレッド・バードが火災との戦いを支援するためにCH-47Dシリーズ「チヌーク」ヘリコプターを操縦中に何らかのトラブルで墜落し死亡したものです。

Dropped iPad implicated in fatal Rotak Chinook helicopter crash - Vertical Mag

彼らはアイダホ州サーモンのすぐ北で燃えていた山火事を消火活動中に殉職したもので、墜落現場は町近くのサーモン川で発見されています。墜落の様子については動画が撮影されており川の水を汲もうと低空でバケツを浸す準備をしている最中だったといいます。

当局の報告書によると、墜落現場となったコックピット近くにiPadを発見しました。問題なのはその他の計器類はどうやら問題なかったらしく、このiPadが原因で墜落したのではないかとみています。

そしてiPadがコックピット付近に設置されていた痕跡があったといい、何らかの原因でコックピットに落ちパイロットのペダルの下に挟まった可能性があるとのこと。さらに損傷したiPadにはペダル近くにあったことを示す損傷があり、捜査員らは破損したiPadと同様の傷が同じヘリコプターで付くことが確認されたとのことです。

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「調査チームとしてはコックピットにあったiPadが制御装置となる足元の制御ペダル、ヨー制御ペダルの間に落ち最終的に事故に関与した可能性が最も高い」とNTSBアラスカ地域支局長クリント・ジョンソン氏は語っています。

この挟まったiPadは足元の更に下の空間に入り込みヘルメットなどをした状態では手が届かなかった可能性が高いとみています。