
学生らは既に夏休みに入り宿題や自由研究を行っていると思うのですが、今回は難しい自由研究ネタとして涼しいお家で、かつインターネットとパソコンがあれば直ぐに始められるものを紹介します。今回オススメするのは国土地理院が公開している古い航空写真から現代の街と比較するというものです。
みなさんが暮らしている街。今から50年前、それ以前の第二次世界大戦前後どのような街並だったのか気になったことはないでしょうか。よく田舎のおじさんおばさんは「ここは何もなかった」、「街のはずれだった」、「あそこには◯◯があった」と言われても今は到底信じることができません。それを調べようという自由研究テーマです。
もちろんテーマとしては古い航空写真から災害からの復興を調べたり、廃線となった鉄道を調べるなど思いつくのですが、今回は誰でもやりやすいご自身が住んでいる街やお爺さんやお婆さんが住んでいたところがどのように変化したのかを調べるという内容で紹介していきましょう。
まずアクセスしてほしいのは国土地理院の地図・空中写真・地理調査 というページです。そこの「地図・航空写真閲覧サービス」があるので開いてください。するとこのようなページが出てきます。

特に難しくはなく、左上にある分類から必ず『空中写真』をクリックしてください。あとは調べたいところ、例えば自分の家やお爺さんの家の付近を見つけ出すだけです。
今回は例として石川県金沢市にある田上という街を見ていこうと思います。

航空写真を見たいときに注意したいのは年代ごとに大量の写真がでてきてしまうことです。そのため左上のメニューにある作成・撮影年を例えば戦中戦後であれば1930~1950年くらいもしくは1960年ぐらいに制限すると当時の航空写真を見ることができます。

地図上のピンク色のマークをクリックするとこのような画面に切り替わります。そのままでは低解像度なので左にある高解像度表示、もしくはダウンロードすると高解像度の写真が入手できます。(購入というリンクがありますが、個人がお金儲けの商用利用でもしない限り購入する必要はありません)
では例として石川県金沢市田上にある1946年つまり戦後間もない頃金沢刑務所周辺と、現在の様子を比較してみましょう。

こちらが1946年、米軍が撮影した金沢刑務所付近の航空写真とグーグルマップの現代の衛星写真の比較です。
このように現在は住宅地開発が進み1940年代のような田んぼが広がる姿はもうありません。そのため、高齢者が「昔ここに田んぼが一面にあった」と言われても全く想像できないと思います。
そして古い道です。この道についても特に田舎の細く曲がりくねった道については古い時代から使わえていたことが伺えるのですが、金沢刑務所付近のように開発が進んだところではほとんどそれっぽい道を見つけることができません。南側に位置する集落を貫く道については現代もなんとなく面影があります。
また画像でつけた赤い逆「く」の字のある金沢刑務所前の道路が今も残されていることがわかります。
自由研究にする場合は1940年代から50年、60年、70年と移り変わりを比較したり、当時から残る道などに実際に行って写真を撮るというのも面白いのではないかと思います。そしてお盆の頃にお爺さんやお婆さんが暮らしていた街の航空写真を持っていくと当時の話を聞くことができると思います。
ちなみに印刷したい場合は、スマホやPCで印刷したい範囲を切り取るなどして画像データとして保存。SDカードに入れてコンビニなどのレーザープリンタで出力することをオススメします。
もちろんテーマとしては古い航空写真から災害からの復興を調べたり、廃線となった鉄道を調べるなど思いつくのですが、今回は誰でもやりやすいご自身が住んでいる街やお爺さんやお婆さんが住んでいたところがどのように変化したのかを調べるという内容で紹介していきましょう。
まずアクセスしてほしいのは国土地理院の地図・空中写真・地理調査 というページです。そこの「地図・航空写真閲覧サービス」があるので開いてください。するとこのようなページが出てきます。

特に難しくはなく、左上にある分類から必ず『空中写真』をクリックしてください。あとは調べたいところ、例えば自分の家やお爺さんの家の付近を見つけ出すだけです。
今回は例として石川県金沢市にある田上という街を見ていこうと思います。

航空写真を見たいときに注意したいのは年代ごとに大量の写真がでてきてしまうことです。そのため左上のメニューにある作成・撮影年を例えば戦中戦後であれば1930~1950年くらいもしくは1960年ぐらいに制限すると当時の航空写真を見ることができます。

地図上のピンク色のマークをクリックするとこのような画面に切り替わります。そのままでは低解像度なので左にある高解像度表示、もしくはダウンロードすると高解像度の写真が入手できます。(購入というリンクがありますが、個人がお金儲けの商用利用でもしない限り購入する必要はありません)
では例として石川県金沢市田上にある1946年つまり戦後間もない頃金沢刑務所周辺と、現在の様子を比較してみましょう。

こちらが1946年、米軍が撮影した金沢刑務所付近の航空写真とグーグルマップの現代の衛星写真の比較です。
このように現在は住宅地開発が進み1940年代のような田んぼが広がる姿はもうありません。そのため、高齢者が「昔ここに田んぼが一面にあった」と言われても全く想像できないと思います。
そして古い道です。この道についても特に田舎の細く曲がりくねった道については古い時代から使わえていたことが伺えるのですが、金沢刑務所付近のように開発が進んだところではほとんどそれっぽい道を見つけることができません。南側に位置する集落を貫く道については現代もなんとなく面影があります。
また画像でつけた赤い逆「く」の字のある金沢刑務所前の道路が今も残されていることがわかります。
まとめ
今回は金沢刑務所付近となりましたが、今ご自身が住まわれいる地域だったり街がどのように変化していったのかは国土地理院の航空写真を見ると調べることができます。特に今は残されていない古い街並みがどのように発展していったのか、国道が整備されたのか、地域の道や鉄道の位置なども昔と変わっていないのかも調べることができます。自由研究にする場合は1940年代から50年、60年、70年と移り変わりを比較したり、当時から残る道などに実際に行って写真を撮るというのも面白いのではないかと思います。そしてお盆の頃にお爺さんやお婆さんが暮らしていた街の航空写真を持っていくと当時の話を聞くことができると思います。
ちなみに印刷したい場合は、スマホやPCで印刷したい範囲を切り取るなどして画像データとして保存。SDカードに入れてコンビニなどのレーザープリンタで出力することをオススメします。