日本をはじめ毎年問題となる鳥インフルエンザ。一方で最近猫に感染するケースが多々報告されているのですが、お隣韓国でも集団で死亡する事態が発生したと報じています。ネコ-ネコ感染が発生しており40匹のうち生存できたのはわずか2匹だったとしています。
*訂正:2023年8月3日 タイトルで『致死率95%』としていた表現を訂正しました。感染した場合は鶏と同じようにネコも殺処分となるのですが、感染後の経緯が不明でどのように死亡したのかは明らかになっていません。
韓国メディアによると、2023年7月29日に防疫当局報告書として6月下旬にネコが鳥インフルエンザに集団感染し死亡するケースが相次いだと報告しています。なぜ発生から1ヶ月もかかったのかは記載はないのですが、このケースではソウル龍山のあるネコの保護施設で発生したといい、40匹の猫のうち高熱と食欲不振で3匹が死亡。その後1日~2日間隔で同じ症状を見せた猫が命を落としたとしています。
조류 인플루엔자 걸린 고양이들... 또 다른 '미지의 질병' 예고편일까
https://premium.sbs.co.kr/article/_WxSKuJ4hSU?utm_source=sbsnews&ref=sbsnews_desktopmain
詳細としては状況がよくわからないのですが、「40匹のうち38匹が死亡した」と記載されています。記事では当局の調査として40匹のうち2匹から遺伝子分析の結果鳥インフルエンザH5N1が見つかったとしているのですが、残りの38匹も同じような症状となっていため暫定的に鳥インフルエンザに感染したと結論ずけました。
ネコは35匹は焼却され3匹は冷凍保存している状態ですが、この高い致死率など既存のネコが患うインフルエンザとは説明できない事態だとしています。
問題になるのはネコからネコに鳥インフルエンザが感染するという最悪のケースです。
世界保健機関は7月17日に公式発表しており、鳥インフルエンザに感染した鳥などの野生動物と接触したことで感染したと推定されているものの、どのように感染したかは調査中でよくわかっていません。これまで猫から猫へインフルエンザが感染したとは考えられておらず感染経路に含めていませんでした。
조류 인플루엔자 걸린 고양이들... 또 다른 '미지의 질병' 예고편일까
https://premium.sbs.co.kr/article/_WxSKuJ4hSU?utm_source=sbsnews&ref=sbsnews_desktopmain
詳細としては状況がよくわからないのですが、「40匹のうち38匹が死亡した」と記載されています。記事では当局の調査として40匹のうち2匹から遺伝子分析の結果鳥インフルエンザH5N1が見つかったとしているのですが、残りの38匹も同じような症状となっていため暫定的に鳥インフルエンザに感染したと結論ずけました。
ネコは35匹は焼却され3匹は冷凍保存している状態ですが、この高い致死率など既存のネコが患うインフルエンザとは説明できない事態だとしています。
ネコ同士の集団感染
ネコの鳥インフルエンザ感染はすでに世界中で報告されています。今年初めて、猫が集団で鳥インフルエンザにかかり集団で死亡する事件がポーランドで発生しています。6月末、地理的に離れた13の地域で45匹以上の猫が異常に死亡しているのですが同時期に韓国でも発生していたということになります。これら死亡したネコの中間検査の結果、29匹から高病原性H5N1鳥インフルエンザウイルスが確認されています。問題になるのはネコからネコに鳥インフルエンザが感染するという最悪のケースです。
世界保健機関は7月17日に公式発表しており、鳥インフルエンザに感染した鳥などの野生動物と接触したことで感染したと推定されているものの、どのように感染したかは調査中でよくわかっていません。これまで猫から猫へインフルエンザが感染したとは考えられておらず感染経路に含めていませんでした。
しかし、韓国で発生したケースをみても猫同士の感染を完全に排除できません。一箇所に集まった40匹の猫のうち38匹が死亡したという事実から、猫同士の伝播がないと安易に結論を下すことはできないと記載されています。
これに関して中国の研究チームは鳥インフルエンザのうち特定の変異型となる『PB2 627K』があると哺乳類動物によく伝染し致死率が高くなるという研究結果を発表しています。
しかし新型コロナウイルスが人からネコに感染したのと同じようにネコから人に感染するケースはゼロではないとも言われています。現時点で猫から人に感染したケースは無いとされているのですが、今年2月ではカンボジアでは人―人感染があった可能性が指摘されています。
このケースでは1歳の少女が鳥インフルエンザに感染して死亡したのですが、その少女の父親も鳥インフルエンザの陽性反応が出た事例です。少なくとも2021年以降鳥インフルエンザが人に感染した事例は8件のみとしているのですどのくらい正確なのかも全く不明です。
韓国の教授も猫が人と接触が多いペットであり猫に領域を広げたウイルスが今後、人間に感染する可能性を排除できないと渓谷しています。
いずれにしても日本国内でも鳥インフルエンザの猫感染が発生していないとも言い切れない状態であり、仮に集団感染が発生した場合は地域のネコが殺処分となる可能性もあるため、今後不要にネコを外に出さないことが求められます。
2023年8月2日
猫同士の伝播について、猫が食べていたエサから鳥インフルエンザが検出されたと後日報じられており、伝播の有無についてはよく分かっていません。
これに関して中国の研究チームは鳥インフルエンザのうち特定の変異型となる『PB2 627K』があると哺乳類動物によく伝染し致死率が高くなるという研究結果を発表しています。
ネコから人間の感染は?
気になるのは哺乳類に感染しやすくなった変異種の鳥インフルエンザがネコから人に感染しないのかです。これに関しては限定的だと考えられています。ポーランドや韓国などの例では感染したネコと接触した人々を調査したところ一人も感染もみつかっていません。しかし新型コロナウイルスが人からネコに感染したのと同じようにネコから人に感染するケースはゼロではないとも言われています。現時点で猫から人に感染したケースは無いとされているのですが、今年2月ではカンボジアでは人―人感染があった可能性が指摘されています。
このケースでは1歳の少女が鳥インフルエンザに感染して死亡したのですが、その少女の父親も鳥インフルエンザの陽性反応が出た事例です。少なくとも2021年以降鳥インフルエンザが人に感染した事例は8件のみとしているのですどのくらい正確なのかも全く不明です。
韓国の教授も猫が人と接触が多いペットであり猫に領域を広げたウイルスが今後、人間に感染する可能性を排除できないと渓谷しています。
いずれにしても日本国内でも鳥インフルエンザの猫感染が発生していないとも言い切れない状態であり、仮に集団感染が発生した場合は地域のネコが殺処分となる可能性もあるため、今後不要にネコを外に出さないことが求められます。