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垂直離着陸可能な戦闘機F-35B。このような機体は世界でも数機種しか運用されていない非常に珍しい構造になるのですが、先日カリフォルニア州で昔使用されていた幹線道路使用した一連の離着陸訓練が行われたと報じられています。

海外には滑走路を破壊された場合の代替滑走路として使用する道路が存在します。このような訓練は少なくとも欧米では度々行われているのですが、今回は珍しいF-35Bです。

F-35B Just Touched Down On The Old Pacific Coast Highway | The Drive
https://www.thedrive.com/the-war-zone/f-35b-just-touched-down-on-the-old-pacific-coast-highway

The Driveによると、先日南カリフォルニア州で幅50フィート(約15メートル)の古い幹線道路にF-35Bが離着陸する訓練を行ったとしています。この幹線道路は昔から垂直離着陸機による離着陸を行う訓練場になっているといい、この日はF-35Bを着陸させ燃料の補給そして再武装の一連の補給活動を行い離陸したとしてます。

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Photo:The Drive

こちらに映し出されているのはF-35BとAIM-120 空対空ミサイル、GBU-53/B 小径爆弾 II/ストームブレイカーです。記事によると、これら兵器の輸送は海兵隊のMV-22 オスプレイが用いられたとしています。ちなみに着陸したF-35Bのパイロットも交代されたといい人員の輸送も行われています。

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Photo:The Drive

この幹線道路はペンドルトンキャンプ近くの線路と州間高速道路5号線に位置しており、旧道はかつてパシフィック コースト ハイウェイの一部だったといいます。先程も紹介したように昔から垂直離着陸の訓練で使用されており、かつてはハリアーの着陸練習場として利用されていたといいます。

F-35Bについては短距離離着陸する際に下向きにエンジン排熱が発生し道路を傷めそうなのですが、確かに道路の作りがF-35Bが着陸したところとオスプレイが兵器の積み下ろししたところと異なっている点が注目です。

予想ではやはりF-35Bが着陸したところは滑走路として機能するように、通常の基地レベルの特別な処理がされていることが伺えるものになっています。