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海外メディアによると、日本の匿名の政府筋として防衛省がC-2という航空自衛隊が使用する輸送機に長距離巡航ミサイルを搭載し敵地攻撃などを行う空中母機のような運用方法を検討していると報じられています。(画像は参考資料)

海外メディアはこの内容はジャパンタイムズよる同情報筋を報じているもので、具体的にどのように運用されるのかは、アメリカで開発が進むラピッドドラゴンという構想に近いものになっているとしています。

このラピッド・ドラゴンは要するに輸送機の空中投下能力を利用したもので、ミサイルを収めたラックを空中とうかし、ラックからミサイルを分離。ミサイルは水平飛行し敵のターゲットに突入するというものです。

▼アメリカの同様のコンセプト


記事でも「飛行中の機体からエンジンが始動する前に投下されるという発射プロセスを説明している」しており、これはラピッド・ドラゴンと非常に似た構想となっています。この記事では、日本が検討している構想は「航空機に大幅な改造を必要としない」利点をあげており「米国は関連技術の開発(つまりラピッド・ドラゴン)を進めている」とも述べています。

▼投下されたラックから飛び出すミサイル。誘導などは輸送機に依存しない。
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「航空機に大幅な改造を必要としない」という内容についてはラピッドドラゴンシステムは、機外、つまり人工衛星などの情報源からミサイルに情報を供給するコンピューター化された照準システムも含まれているといい、このコンセプトでは投下する機体に依存しないように設計されているため米空軍は現在、C-17 グローブマスター III やC-130 ハーキュリーズなどの輸送機を使用して複数回テストしています。

2023年度予算の一部として、日本の防衛省はこのコンセプトの検討に2,500万ドル強の資金提供を受けており、2024年度まで技術研究を継続する予定だとしています。運用などが認められれば、その後本格的な開発が行われることなるとしています。
運用するミサイルについては有力候補としてJASSMファミリーの一つ統合空対地スタンドオフミサイルがあり、もう一つはおそらく12式対艦ミサイルの改良型になるだろうとのこと。

いずれにしても貨物機を使用することで空中発射プラットフォームとして安価に利用することができ、新たに機体を購入することなく、さらに国産の輸送機を使うことができるなどコストパフォーマンスは優れた運用方法になると考えられます。

もちろんこのような巡航ミサイルの運用は日本では戦闘機や哨戒機など高価な兵器に搭載しなければならず機体の消耗も抑え、本来の他のミッションに回せるということにもなるので期待視されているなんとなくわかるものになっています。また将来的には高価なミサイルではなく安価なドローンを発射させるなど様々な運用方法も考えられ輸送機が輸送任務以外で活躍できるという非常に有効な兵器になる可能性があります。