南極

現在も長期間の研究・滞在を行っている各国の南極探検隊員。実はオーストラリアの隊員でかつ医師は向かう前に虫垂を切除して向かう医師がすく必ずいるといいます。なぜなのでしょうか。

一度出港したら次に戻ってこれるのは数カ月後となる南極探検隊。過酷な環境で長期滞在という地球上の別の惑星のようなイメージに近いのですが、そのオーストラリア隊員の医師らは虫垂を手術で除去してから向かう人が多いとしています。

一般的に害のない虫垂を意図的に取り除くという人はまずいないのですが、なぜわざわざ取り除いてから向かうのか。なんとなく想像がつきそうですが、それは他の隊員を守るためでもあり自分自身の命を守るためというのが理由です。

記事によると、まずオーストラリアの隊員医師の必須スキルがあります。それは虫垂切除術が必ず行えるという条件です。
オーストラリア基地には基本的に医師は1人しかおらず隊員らが虫垂炎つまり盲腸になった場合に現場で治療できる必要があります。陸に返せばいい気がするのですが問題なのは南極では一定期間、特に寒さが厳しい冬はそこから抜けすことができず文字通り陸の孤島となります。

そのため、医師らはまずは自分が虫垂炎にならないよう虫垂を予め切除してから南極に向かということをしています。

100人中5~9人は虫垂炎に

問題なのはこの虫垂炎が比較的患いやすく、アメリカ人は推定で5~9人が一生のうちに患います。場合によってはガンなどよりも深刻な死に追いやる可能性が高いことがあります。それは急に発生し多くの場合、重度で突然、数時間以内に悪化します。さらに虫垂が膨張し破裂した場合、重篤な感染症を引き起こし命を落としかねない腹膜炎に発展することがあります。

このようなことからリスクを予め取り除いておくということが重要であり、特に医師らは自信の命を守るため意図的に取り除いてから向かうとしています。

参考