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韓国メディアによると、2023年8月1日、ロシアから飛び立った輸送機が北朝鮮に着陸しどのような兵器を積んだのかは確認されていないものの、8日に軍需物資を積んで離陸した可能性が高いと国家情報院が発表したと報じています。ちなみにロシアの要求リストには第二次世界大戦中のPPSh-41もあったとされています。

これは今月17日に開催された韓国国会情報委員会で明らかになったもので、2023年6月27日にロシアのショイグ国防相が北朝鮮を訪問し、金正恩氏と単独で会談した際にの軍需物資輸送などの合意を行っていたとされるものです。

具体的にロシアが北朝鮮に要求した兵器については自由アジア放送(RFA)がロシアの人権団体「グラグ・ネット」がロシア国防省関係者から暴露された北朝鮮の武器購入リストというものがあります。

小銃

PPSh-41

そのリストによると、ロシアは北朝鮮に第二次世界大戦から朝鮮戦争で使用されたPPSh41サブマシンガン、RPD軽機関銃AK47の中国版56式歩槍およびその弾丸としています。なぜ今の時代に1941年以降に生産されたPPSh-41が含まれているのかは謎しかないのですが、1940年代水準の技術レベルでよく単純で作りやすい、北朝鮮の技術レベルでも大量生産が可能という側面があるのかもしれません。

戦車や重火器も

▼T-62戦車(天馬号)
T-62戦車(天馬号)
もちろん小銃以外にもロシアが要求しているものがあるといい、T-62戦車をベースにしている天馬号戦車およびこちらもウクライナで使用されているT-54-55シリーズの戦車、そしてこれら砲弾も大量の要求していると報じられています。

これら装備は何れも現在のウクライナでロシアが運用している旧兵器と同じ規格であるため非常に融通が効く兵器となります。

さらに170mm自走榴弾砲もあるといい、こちらはM1978コクサン170mm自走榴弾砲として北朝鮮が生産しているとされる兵器で射程は30~40km程度あるとされています。

北朝鮮がロシアに求めたもの

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韓国国会情報委員会幹事で与党・国民の力の議員は北朝鮮はその見返りとして「ロシアに老朽化した装備の修理や技術移転などを要請したことを確認した」と主張しており、「潜水艦建造技術と潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)射出関連の技術および大陸間弾道ミサイル(ICBM)の終末(大気圏再突入段階)関連の重要技術」が含まれる可能性があるしており、北朝鮮に移転されればミサイル技術が早まることを懸念していると報じられています。

何れにしてもこれが事実なのかは明らかになっておらず、今後ウクライナで北朝鮮兵器が発見されればこの話が本当の可能性だということになります。もちろん北朝鮮からの兵器の輸出入は国連の制裁決議違反となるため国連の常任理事国が制裁決議違反を堂々と行うという、もはや国連そものもが全く機能していない崩壊した学級会レベルの集まりという証拠となります。

参考1参考2