これはバージニア州フェアファックスにあるジョージ・メイソン大学の研究チームが推定した結果で、火星の前哨基地を長期的に運営するには最低で何人の人間が必要になるのかを分析した結果になります。

Mars Frontier Outpost Could Survive With Just 22 Residents, Researchers Say
https://futurism.com/the-byte/mars-colony-survive-22-residents

まず研究チームは地球とは全く異なる火星で長期滞在するという非常にストレスが多い環境下を想定する必要があるとし、様々な環境に対応できる優秀な人間を集める必要があることが分かったとしています。

具体的には神経質な性格の人間はこのような宇宙滞在や火星移住には向きません。研究チームはこのような性格の人間は最小限に抑える必要があるという結果が得られたとしています。

研究者はは「神経質な心理をもつ人はそうじゃない人よりもはるかに高い確立で死亡する。神経質な人口が十分に低いレベルに達すると火星の定住人口は安定する」と論文には記載されています。

結果として28年間にわたって5つの異なる火星コロニーにおけるコンピューターモデルを実行。研究チームは長期的に実行可能なコロニーサイズを維持するために必要な入植者の最小数は22人であると結論付けました。


このような火星入植者のコロニーを維持する人数についてはこれまでも複数の研究が報告されており多いのは100人前後としていました。しかし100人前後を送り込むには100人を打ち上げるロケットなどよりも100人を生きさせる維持のコストが遥かに高くなるため、最小限の人数を探る研究というのは金銭的なものも含めミッションの成功・失敗を左右する非常に重要な点だとしています。

ちなみに過去火星移住するなどとマーズワンという胡散臭い団体が候補者などを集めていましたが、もちろん詐欺だと告発がありその後破産しています。