ウクライナ クラスター爆弾 分解 ドローン

ウクライナの要望でアメリカから渡ったのはクラスター砲弾です。その砲弾についてウクライナ軍では半ば強引に分解し内部の小爆弾を取り出しドローンから投下する即席兵器として利用していると報じられています。

ウクライナに渡ったクラスター爆弾はロシア軍が建設した塹壕に身を潜める兵士を効率的に排除するために導入しました。しかしその一部の砲弾について大砲からではなくドローンに搭載する方法で運用していることが明らかになりました。

これは155mmクラスター砲弾ことM483A1 155mm砲弾がウクライナ軍により分解されている様子がSNSで投稿されたもので、分解しているのはウクライナの第92機械化旅団に所属する「アキレス」の愛称で知られているドローンを運用する中心部隊だとしています。


こちらがクラスター爆弾の分解から実際に投下するまでを撮影した映像です。特に4つめの映像では一発のクラスター爆弾の威力がわかるものになっており、予想では手榴弾と同等レベルか弱い程度の破壊力があると考えられます。

ウクライナ クラスター爆弾 分解 ドローン_1
こちらが動画から切り出した分解シーンになるのですが、アメリカとしてはこのような運用は想定しておらず、分解そのものが引き渡しの条件として禁止されていないのかも不明です。

ウクライナ クラスター爆弾 分解 ドローン_2
クラスター砲弾内部にはこのように大量に小爆弾が入っています。

ウクライナ クラスター爆弾 分解 ドローン_3
取り出した小爆弾本体。M42およびM46子弾と呼ばれるもの。これは砲弾前方にある64発のM42。

ウクライナ クラスター爆弾 分解 ドローン_5
プラスチックでできたようなコードがあり、これが安全装置なのかは不明ですが、ドローンに取り付けるまえに取り外されている様子も確認できます。

ウクライナ クラスター爆弾 分解 ドローン_6
ドローンには2発搭載されており、見る限り様々な直径の小爆弾を搭載できるように改造されています。

M483A1 155mm砲弾について、小爆弾の威力については成形装薬となっています。これは手榴弾のように破片を撒き散らすというものとは異なり、戦車などの装甲車に対して高い貫通力付与したもので小爆弾1つで最大で2.75インチの装甲貫通力があります。これは約70mmであり戦車であれば天板装甲を貫通できる可能性があります。

もちろん小爆弾の周囲には破片を撒き散らすようケージングされており、成形装薬本体による貫通力と、その爆発を利用して装甲がない対象についても破片で破壊できるような2重の効果があるといいます。

▼成形装薬の仕組み


言い換えればウクライナ軍としてはこの子爆弾1つで、場合によっては戦車を撃破したり使用不能にできることできると考えていると思われます。

M483A1 155mm砲弾にはM42およびM46子弾があり、1つの砲弾に2種類の小爆弾が入っています。前にはM42が64発、後部にサイズが大きいM46が46発、合計110発となっています。なぜ異なる2つの小爆弾が入っているかについて理由は砲弾を発射する時の力が強くかかるための対策だという内容が記載されています。

M483A1 155mm