飛んでくるボールの軌道を予測して体を動かすにはこれまでの経験もあるのですが、まずはそのボールを正確に認識することが第一に求められます。

このデバイスを開発しているのはニューヨークのジョン・マッケンロー・テニス・アカデミーとの提携しているというFalconFramesで、バルバドス企業 Evolution Optiks の一部門であるスポーツ技術スタートアップ企業 OcuRay により作られているとのこと。

Performance-building FalconFrames keep an eye on athletes' eyes
https://newatlas.com/sports/falconframes-athletes-vision/

このメガネ型の端末は着用者に刺激を与えてチート的な何かをするというものではなく、視野の下部と側面に沿って走る多色のLEDと着用者の視線を追跡するセンサーがあるだけです。これでどのように視覚スキルを強化できるのかというと、このLEDがチカチカ光ることにあります。

スポーツ選手はその練習でボールに集中し続けるよう指示されることがあるのですが、この端末についているLEDが光ることで集中するのを邪魔するものになっています。つまり着用者の集中力を切らすようにピカピカ光らせることで周囲の環境がどうであれ飛来するボールに集中できるスキルを身につけるというものになっています。

現在は開発中で製品化はされていないのですが、この端末についてはBluetooth 接続されたスマートフォン上のアプリでさまざまな視覚スキル構築ルーチンをガイドできるといい、コートの片側からテニスであればボールの位置を継続的に追跡しその情報をリアルタイムで FalconFrames に送信する別のデバイスとウェアラブルを連携できるともしています。

開発者によると、自分の目と脳の動きとそのスポーツのチャンピオンであるアスリートの調整と比較してどのような差があるのかなど改善することに役立つだろうとも説明しています。

ちな並みにこの端末についてはリリース日はまだ決定されていないのですが、将来的には数百ドル(数万円)で販売したいといい、現在開発状況や販売開始を伝える登録フォームがあるとのことです。