今年4月に打ち上げられた世界最大のロケットスターシップ。これに関して9月に予定されている2回目の試験打ち上げでホットステージングという上段を切り離す前にエンジンを燃焼する試験を実施すると発表されています。
現在9月8日に設定されているスターシップ試験機2回目の打ち上げは今月8日(現地時間)に予定されているのですが、この試験は1回目の打ち上げと同様のテストミッションになるのですが、変更点がいくつかあります。
SpaceX shows off newly modified Starship Super Heavy booster (photos) | Space
https://www.space.com/spacex-starship-super-heavy-booster-9-hot-staging-photos
それは分離です。通常ロケットは1段目や2段目の分離はエンジンを停止してから接続ポートを切り離し上段のエンジン燃焼を開始します。しかし2回目の打ち上げでは分離前にエンジンの燃焼を始めるホットステージングという技術が導入されこれも合わせて試験すると発表されています。
こちらがスターシップにおけるホットステージングのイメージとなります。このようにスーパーヘビーという第一段を接続した状態で上段のスターシップの燃焼を開始、その後に分離するという方法が取り入れられます。
燃焼ガスを放出するため既に試験機には通気口インターステージと呼ばれる網状の装置が搭載されています。
実はホットステージング技術については新しいものではなく、少なくともロシアが運用するロケットでは普通に行われています。
どうしてロシアのロケットには接続部分に網構造があるのかというと、ホットステージを行うためでガスを逃がすため必要があるためということになります。
このホットステージングについては当然リスクもありそうなのですが、既にロシアではソユーズロケットでも導入されているもので宇宙飛行士を乗せたロケットであったと技術的には一応問題ないということになります。
このホットステージングのメリットとして分離時の加速が停止しない、もしくは加速が弱まること防ぐことができるためロケットの重要なスペックである人工衛星などの打ち上げ重量が増すことにあります。スペースXのイーロン・マスク氏によるとホットステージングを導入することでスターシップであれば10%ほど打ち上げの能力の向上が期待できるとしており、具体的な重量としては10~15トンという規模になることから、一般的なロケットよりも多い重量を打ち上げることに繋がり更にロケットのコストパフォーマンスが向上するということになります。
SpaceX shows off newly modified Starship Super Heavy booster (photos) | Space
https://www.space.com/spacex-starship-super-heavy-booster-9-hot-staging-photos
それは分離です。通常ロケットは1段目や2段目の分離はエンジンを停止してから接続ポートを切り離し上段のエンジン燃焼を開始します。しかし2回目の打ち上げでは分離前にエンジンの燃焼を始めるホットステージングという技術が導入されこれも合わせて試験すると発表されています。
こちらがスターシップにおけるホットステージングのイメージとなります。このようにスーパーヘビーという第一段を接続した状態で上段のスターシップの燃焼を開始、その後に分離するという方法が取り入れられます。
燃焼ガスを放出するため既に試験機には通気口インターステージと呼ばれる網状の装置が搭載されています。
実はホットステージング技術については新しいものではなく、少なくともロシアが運用するロケットでは普通に行われています。
どうしてロシアのロケットには接続部分に網構造があるのかというと、ホットステージを行うためでガスを逃がすため必要があるためということになります。
このホットステージングについては当然リスクもありそうなのですが、既にロシアではソユーズロケットでも導入されているもので宇宙飛行士を乗せたロケットであったと技術的には一応問題ないということになります。
このホットステージングのメリットとして分離時の加速が停止しない、もしくは加速が弱まること防ぐことができるためロケットの重要なスペックである人工衛星などの打ち上げ重量が増すことにあります。スペースXのイーロン・マスク氏によるとホットステージングを導入することでスターシップであれば10%ほど打ち上げの能力の向上が期待できるとしており、具体的な重量としては10~15トンという規模になることから、一般的なロケットよりも多い重量を打ち上げることに繋がり更にロケットのコストパフォーマンスが向上するということになります。