
「二酸化炭素がー!」などと矢面に立つことが多い火力発電所。このような熱から電気を作る発電所には蒸気を水に戻す蒸気凝縮器(復水器?)が必ずあるのですが、新しいコーティング技術により効率よく蒸気を冷まし水に戻す方法が開発されたと報じられています。
これは米国イリノイ大学ネナード・ミルズコビック教授の研究チームが発明したもので金属パイプの熱伝導率を高めるるF-DLC(fluorinated diamond-like carbon)というコーティング素材が今回のテーマです。
火力発電所や原子力発電所は水を蒸気に変え蒸気でタービンを回転させ高効率で電気に変換しています。しかしその蒸気を水に戻す過程があるのですが問題があるといいます。蒸気は熱交換される形で再び水に戻されるのですが、パイプの外側に水蒸気が薄い水の膜を形成すると熱伝導率が低下してしまうといいます。
そこで開発されたのがコーティングを施すことで効率よくパイプから水が落ちるという効果を狙ったもので、そうなると金属が露出しやすいため熱も放出しやすくなるといいます。
パッと記事を読んだ方は「そもそもわざわざ熱い蒸気を水にもどす必要が無いんじゃないか。蒸気凝縮器・復水器そのものが不要なんじゃないか?」と思ってしまうのですが、発電所におけるタービンによる発電は必ず蒸気の移動が必要不可欠となっています。つまり冷やす装置は必須です。
このF-DLCという素材には黒色の物質ですが、既に1095日間の耐久テストにクリアしているとのこと。耐熱性と耐摩耗性に非常に優れたコーティング素材で水を押し出す疎水性が高いのが特徴としています。
あくまで試験運用としては従来の蒸気凝縮器にコーティングした場合、効率は2%程度高めることができるといい、なにより機材を丸々交換する必要がなく配管をコーティングをするだけでいいというコストパフォーマンスの利点があります。
合わせてこの素材は蒸気凝縮器以外の分野にも応用可能としており、火力発電所だけでも二酸化炭素排出量の削減は年間4億6000トン程度になるだろうと推定しています。
火力発電所や原子力発電所は水を蒸気に変え蒸気でタービンを回転させ高効率で電気に変換しています。しかしその蒸気を水に戻す過程があるのですが問題があるといいます。蒸気は熱交換される形で再び水に戻されるのですが、パイプの外側に水蒸気が薄い水の膜を形成すると熱伝導率が低下してしまうといいます。
そこで開発されたのがコーティングを施すことで効率よくパイプから水が落ちるという効果を狙ったもので、そうなると金属が露出しやすいため熱も放出しやすくなるといいます。
パッと記事を読んだ方は「そもそもわざわざ熱い蒸気を水にもどす必要が無いんじゃないか。蒸気凝縮器・復水器そのものが不要なんじゃないか?」と思ってしまうのですが、発電所におけるタービンによる発電は必ず蒸気の移動が必要不可欠となっています。つまり冷やす装置は必須です。
このF-DLCという素材には黒色の物質ですが、既に1095日間の耐久テストにクリアしているとのこと。耐熱性と耐摩耗性に非常に優れたコーティング素材で水を押し出す疎水性が高いのが特徴としています。
あくまで試験運用としては従来の蒸気凝縮器にコーティングした場合、効率は2%程度高めることができるといい、なにより機材を丸々交換する必要がなく配管をコーティングをするだけでいいというコストパフォーマンスの利点があります。
合わせてこの素材は蒸気凝縮器以外の分野にも応用可能としており、火力発電所だけでも二酸化炭素排出量の削減は年間4億6000トン程度になるだろうと推定しています。