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東日本大震災を受けて発生した福島第一原発の処理水に関して中国が過剰反応を示しているのですが、その国民が最近放射線を測定器ガイガーカウンターを購入したところ、カニや人間にもピコピコ反応するゴミのような商品だったと報じられています。

福島第一原発事故により当時売れていたものとしてガイガーカウンターがあります。これは放射性セシウムなどから出る放射線を◯◯μSvなどと測定できるものです。非常に高額な製品でもあるのですが、先日中国の上海市に住む徐さんが一連の処理水を懸念してガイガーカウンターを購入したというものです。

福島絡みで中国で放射線測定器が「バカ売れ」、ただし対象が何であっても警報音
https://www.recordchina.co.jp/b919869-s25-c30-d0198.html

記事によると中国では一連の報道などを受けてガイガーカウンターは多く売れているのですが、その精度については基本的に保証されておらず記事では「極めて疑わしい」と表現されており、おもちゃのようなものになっているとも指摘されてまいます。

しかしそんなことも知らずにこの女性は先月約370元、日本円で7500円ほどの極めて安価な価格帯となるガイガーカウンターを購入していたといいます。そこで試しに買ってきた上海ガニに向けてガイガーカウンターを当ててみたところピピピピッ!!と警報音が鳴り響いたいいます。



そのカニはどうなったのかは不明ですが、翌日試しに娘にガイガーカウンターを当ててみたところこちらでもピピピピッ!!と警報音が鳴り響きました。それどころか机に置いて測定したところピピピピッ!!と狂ったレベルで警報音がでました。ちなみに机の測定結果は3.33μSv/hだったらしく、これは日本と比較すると0.05μSv/h程度で、70倍近く高い放射線量になります。

市販のガイガーカウンターでトリチウムは測れない

今回中国など一部国家が問題視している三重水素、トリチウムについてはそもそも宇宙と地球により自然に大量発生しており自然由来のトリチウムである意味飽和した状態になっています。つまり私達生物はトリチウム程度の放射線についてはそもそも耐性が備わっており問題はありません。目安として自然に作られるトリチウムの量も年間約7京ベクレル(700,000,000億/y)と桁違いの量であり生物濃縮もせず食べたりしても問題ありません。

トリチウムの性質等について(案)(参考資料)経済産業省

そして問題なのはそもそも市販のガイガーカウンターレベルの低精度のものでは放射性トリチウムの線量を測定できません。これはβ-線のエネルギーが極めて小さい (18KeV)しかなく計測がそのものが不可能です。仮に計測できたとして大気中の線量とほぼ同じであるため物体に含まれるトリチウムは正しく計測することは不可能です。

今回のカニの結果については中国でも話題になっているといい、記事では「知識や判断力が欠如していたために、雰囲気や宣伝に影響されて購入してしまった知能指数税商品『智商税商品』だ」と嘲笑の対象になっているとしています。