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2011年に販売された加湿器用の殺菌剤に有害な物質が含まれており、吸い込むと肺炎を起こし死亡する人が相次いだ事故。韓国では被害者は5000人としているのですが、実際はかなり多いのではないかとされています。

この事案は見出しでも紹介したようにカビや細菌などが発生しやすい加湿器に市販の殺菌剤を入れた結果、多くの人が死亡した可能性があるというものです。

この事件が明るみになったのは2011年です。とある病院で急性肺炎になる患者が多発し原因を探ったところ、院内で使用してた加湿器に含まれる有毒な消毒成分にあったことが明らかになりました。このとき韓国政府によると239人あまりがこの消毒成分を吸い込むなどし肺炎で死亡したなどと発表していました。

製造していたのは 有限会社オクシー・レキットベンキーザー(事件前は株式会社オクシー・レキットベンキーザー)で初めて謝罪したのは事件からなんと5年後の2016年でした。

▼遺族に殴られる代表
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なぜ韓国でのみ殺菌成分で被害者がでたのか。1994年に韓国の石油関連会社がオキシ―サクサク」(PHMG)を使用したこの消毒剤を開発していたといい、他国では建築用や家畜用に使用することに限定する法律が存在していたものの韓国には存在していなかったことで、結果的に人間でも使える殺菌剤として国内で使用され続けたことが原因とされています。

現在どうなったのか

事件が明るみになってからすでに10年以上が経過しているのですが殺菌剤により死亡した人は公式には1825人、被害者は5041人となっています。しかし氷山の一角に過ぎないという指摘が多く、少なくとも関連死も含めると死者数は1万4000人になるのではないかとされています。

特に2023年8月31日、国が殺菌剤と肺がんに因果関係があるとして認めたいう非公式の内容が明らかになりました。現時点で肺がんと申請している人が1人おり被害者として認めるものと考えれます。また2021年に30代の女性が肺がんを患ったものの若いこともあり他に考えられないとしてこの女性は例外として認められています。

この1万4000人について記事ではチェルノブイリ原発事故による死者が2万人といわれており、それよりは少ないものの惨事だとしており被害者を保護する制度が必要だと指摘してます。