
8月末、ウクライナから飛行したロシア国内にある空軍基地まで飛び戦闘機5機を破損または破壊したという成果について、使用されたのはオーストラリアが輸送用に開発したドローンだったことが分かっています。今回はどのような機体だったのかなど紹介していきます。
8月27日、ウクライナから静かに飛び立ったのは非常に安価なドローン。その大半がダンボールから作られものでその成果はクルスクのロシア軍基地にあるSu-30戦闘機4機、Mig-29戦闘機1機に命中したというきわめて大きい成果でした。(ただしウクライナ側の発表で実際の被害は不明)
このダンボール製ドローンはウクライナ製ではなく、オーストラリア軍と提携して開発した段ボール製ドローン『Corvo PPDS』であることが明らかになっています。オーストラリア側は今年3月にウクライナ軍向けの供給を開始したというリリースが発表されており、製造元のSYPAQは毎月100機のCorvo PPDSをウクライナに納品していると明かしています。これに関してオーストラリア政府と70万ドルの契約を結び製造を引き受けているとしています。

一方、攻撃が行われた27日についてはウクライナメディアによると、合計で16機のCorvo PPDSが飛び立ちました。オーストラリアメディアによると従来のスペックを超える170kmほど飛行しロシア軍基地に突っ込んだとしています。
▼試験されるダンボールドローン。機体は隠されている。空中で炸裂することで地上の対象を効率よく被害を与えることができる
何れにしてもこの基地はウクライナ国境から100kmほど離れています。Corvo PPDSのスペックとしてはあくまでカタログスペックとして翼幅2メートル、機体本体の重量はわずか2.4kgしかなく、最大3000gの荷物を積載し時速60kmの飛行速度で最大120kmまで飛行できるとしていました。
1機あたりのコストは2750ポンド(約50万7000円)で、今回の出撃では合計で800万円ほどの機体コストです。これだけでロシアの戦闘機などに対して数百億規模の損害を与えた可能性もあるということになります。
ちなみにこの16機により破壊、もしくは攻撃にあったのは戦闘機以外にも、パーンツィリS1対空ミサイルシステムとS300地対空システムがあるとしており、これらは基地に配備されていた防空システムと考えられます。
このように一昔前は非常に高価な兵器を運用して敵基地に攻撃するという手段がとられていたものの現在は非常に安価な兵器で高価な兵器が破壊されるという出来事が相次いでいます。
このダンボール製ドローンはウクライナ製ではなく、オーストラリア軍と提携して開発した段ボール製ドローン『Corvo PPDS』であることが明らかになっています。オーストラリア側は今年3月にウクライナ軍向けの供給を開始したというリリースが発表されており、製造元のSYPAQは毎月100機のCorvo PPDSをウクライナに納品していると明かしています。これに関してオーストラリア政府と70万ドルの契約を結び製造を引き受けているとしています。

一方、攻撃が行われた27日についてはウクライナメディアによると、合計で16機のCorvo PPDSが飛び立ちました。オーストラリアメディアによると従来のスペックを超える170kmほど飛行しロシア軍基地に突っ込んだとしています。
▼試験されるダンボールドローン。機体は隠されている。空中で炸裂することで地上の対象を効率よく被害を与えることができる
🇺🇦 Han aparecido imágenes de prueba del dron de cartón CORVO que atacaron el aeródromo 🇷🇺
— Drones de guerra (@dronesdeguerra) August 31, 2023
Según la información, estos drones seria invisibles para los radares enemigos. Por lo que parece lleva un explosivo o mina direccional como la que se vio en Junio pic.twitter.com/0TznYKkbXX
何れにしてもこの基地はウクライナ国境から100kmほど離れています。Corvo PPDSのスペックとしてはあくまでカタログスペックとして翼幅2メートル、機体本体の重量はわずか2.4kgしかなく、最大3000gの荷物を積載し時速60kmの飛行速度で最大120kmまで飛行できるとしていました。
1機あたりのコストは2750ポンド(約50万7000円)で、今回の出撃では合計で800万円ほどの機体コストです。これだけでロシアの戦闘機などに対して数百億規模の損害を与えた可能性もあるということになります。
ちなみにこの16機により破壊、もしくは攻撃にあったのは戦闘機以外にも、パーンツィリS1対空ミサイルシステムとS300地対空システムがあるとしており、これらは基地に配備されていた防空システムと考えられます。
このように一昔前は非常に高価な兵器を運用して敵基地に攻撃するという手段がとられていたものの現在は非常に安価な兵器で高価な兵器が破壊されるという出来事が相次いでいます。