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服装だけで感情が傷つく繊細な国民が暮らす国、中国。この国では民族感情を傷つけることは許さないとして国民に対して規律を求め、場合によっては罰せられることになりそうです。

Record Chinaによるとこれは香港メディアが伝えているもので、現在法律の施行に向けて進んでいるもので見出しなどでも紹介されているように『公共の場所で中華民族つまり中国人の精神を損ない、感情を傷つける服装をする、またはさせること』を罰するとした法律を目指すというものです。

問題なのは具体的にどのような服装が抵触するのかは基準がありません。この法律の草案はなども修正されているとのことで今月末には一般大衆からの意見聴取が行われるとしているのですがノーが言えない中国では何か意味があるのかは不明です。

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若者の日本文化の規制か

基本的に服装が云々というのことから少なくとも中高齢者をターゲットにしていない法律になっていることは明白です。つまり若者の服装の規律を守らせるという意味があると考えられるのですが、その中でもターゲットにされていると感がられるのは中国でも度々問題になる『精神的日本人』と考えられます。

精日とは何を指すのかというと、元々は特に旧日本軍の兵器や軍服や模造銃などのグッズを好んで集める中国人を挿すものだったのですが、現在は解釈が拡大しているのか単純に日本産アニメキャラクターなどのコスプレをする人「哈日(ハーリー)」に至るまで精日だ判断されることがあるとされています。それは和服を着ただけで「精日だ」と言われるレベルです。

なぜ中国の指導者は国民の日本の服装にこだわるのか。これは明らかに若者に対して不満に思ったり、日本に対して何らかの負の感情を抱いている可能性があります。

ただし、仮にこの法律が施行されたからといって、日本キャラのコスプレしただけで逮捕というのは無いと思います。どちらかというと中国人が和服風を着た時に何故か毎回敏感に反応することからこのような民族衣装系、更に前者の旧日本軍愛好家みたいな人は逮捕された例はこれまでも存在しており、このような人たちを取り締まるための法律ではないかと解釈できます。

特に中国人が行う旧日本軍のコスプレをする場合に中国人や政府を風刺していることがあります。このような行為は「国家とすべての中国人に対する悪質な攻撃」、「中国人の感情を深く傷つける」、「国家の尊厳を踏みにじる」として、社会に対し非常に悪影響を及ぼすと断定されたことがあるらしく(参考)、文字通り『公共の場所で中華民族つまり中国人の精神を損ない、感情を傷つける服装をする、またはさせること』というものにも当てはまるものとなっています。