タイヤで覆われるSu-34_1

先日人工衛星が捕らえたのは大型の爆撃機など軍用機の上にタイヤを置いてウクライナからの攻撃を防いでいると思われる様子です。推測でしかなかったのですが、最近地上で撮影された写真が撮影され間違いなくタイヤが置かれていたことが明らかになりました。

The Driveによると、今回撮影された写真の日時は不明としながらも9月8日、ロシア空軍と繋がりがあるという戦闘爆撃機の電報チャンネルによって投稿された写真だとしています。

映し出されているのはロシアの戦闘爆撃機Su-34フルバックです。

いくつか注目する点があると記事ではあるのですが、そもそもこのようなタイヤが置かれているSu-34をはじめロシア軍機の写真は見たことがないとし、コックピットのガラスまで胴体の上にタイヤが置かれている点、翼端の電子戦ポッドにもタイヤがかけられている点に注目しています。

タイヤで覆われるSu-34

記事によると、このSu-34が駐機している基地はどこかのかについて、9月6日に撮影された人工衛星写真からロシア南部ヴォロネジ近郊のヴォロネジ・マルシェボ空軍基地でコックピットを白く多い、足元に雑草が広がる似た位置にあるSu-34を発見。

ほぼ間違いなくこの機体だと考えられており、この基地についてはウクライナの国境から約160マイル、約258kmほどしか離れていないとしています。

もしかしたら効果があるかもしれない…?

なぜタイヤが置かれているのか?ミサイルの破片を防ぐため、威力をさげるため…?とも思えるのですが、実際はそれよりも敵つまりウクライナ側のミサイルを騙すために置かれていると予想されています。

ネプチューン対艦ミサイル

ウクライナが最近運用しはじめたという元対艦ミサイルで改造された対地攻撃用ネプチューンミサイルについては目的地まではGPS信号で誘導され最終的なターゲットの破壊は入力された画像データを元に赤外線シーカーを使用しターゲットを見つけ攻撃しているといいます。

この画像照合が必要とするのは対象となる機体の赤外線の特徴を分解するという方法がとられており、つまりタイヤで覆われた機体と置かれていない機体は赤外線の特徴が大きく異なるため正しく狙うことができなくなるというものです。

雲を通して正確に監視できる宇宙ベースの合成開口レーダー (SAR) 監視網であってもタイヤが置かれると探知能力が下がるという内容が記載されており、昼夜を問わずあらゆる天候下でタイヤが置かれると赤外線による照準は不得意になるのではないかと指摘しています。

実際のところどの程度妨害できているのかなどは明らかになっておらず、その被害の有無は今後人工衛星などにより判別されるものと考えられます。