
ロシアからウクライナの民間人を対象にした無差別攻撃が行われているのですが、ウクライナ南部エリアでロシア側から飛来した攻撃用のドローンを撃墜するドイツ製のゲパルト機関砲の映像が公開されました。
ドイツからウクライナに渡った兵器については戦車以外も存在しており、その一つが自走対空砲です。これは戦車ような車体に対空機関砲を乗せた短距離防空システムとなっており、ドローン攻撃が日常となったエリアでは高い有効性が示されているといいます。
先日夜間にロシアから飛来したイラン製のShahed-136 (Geran-2)という自爆ドローン撃墜するという珍しい映像が公開されました。こちらの映像は9月7日夜にオデーサ州で撮影されたもので、ウクライナの南部航空司令部の兵士が撮影した映像だと説明しています。
ゲパルト自走対空砲はレオパルト1戦車をベースにレーダー照準を搭載した35mm連装機関砲を搭載しています。もちろん夜だろうと天候に関係なく対象を発見することができ、低空で侵入してくる敵機についても交戦可能な兵器となっています。
ウクライナでゲパルト自走対空砲がはじめて確認されたのは2022年8月後半です。一方で砲弾を調達することが難しいという現実も明らかになり、35mm砲はスイス製でドイツは今年から35ミリ砲の自国生産を発表しています。生産された砲弾については2023年末まで4万発を納入するとしています。
撃墜されたイラン製のShahed-136については生産コストが1~2万ドル(140~280万円)でこれを数千万円するような高価なミサイルで撃墜するには費用対効果が悪い問題があります。対空機関砲であれば比較的安価であるため、その点でも貴重なミサイルを他の有人機迎撃に回せるという点からも重要な防空兵器の一つとなっています。
参考
先日夜間にロシアから飛来したイラン製のShahed-136 (Geran-2)という自爆ドローン撃墜するという珍しい映像が公開されました。こちらの映像は9月7日夜にオデーサ州で撮影されたもので、ウクライナの南部航空司令部の兵士が撮影した映像だと説明しています。
A video reportedly showing two Russian Shahed-136 (Geran-2) loitering munitions being shot down by the Ukrainians with a German-delivered Flakpanzer Gepard self-propelled anti-aircraft gun (SPAAG) during last night's attack in Odesa Oblast, southern Ukraine.… pic.twitter.com/OhH7vTultm
— Status-6 (@Archer83Able) September 7, 2023
ゲパルト自走対空砲はレオパルト1戦車をベースにレーダー照準を搭載した35mm連装機関砲を搭載しています。もちろん夜だろうと天候に関係なく対象を発見することができ、低空で侵入してくる敵機についても交戦可能な兵器となっています。
ウクライナでゲパルト自走対空砲がはじめて確認されたのは2022年8月後半です。一方で砲弾を調達することが難しいという現実も明らかになり、35mm砲はスイス製でドイツは今年から35ミリ砲の自国生産を発表しています。生産された砲弾については2023年末まで4万発を納入するとしています。
撃墜されたイラン製のShahed-136については生産コストが1~2万ドル(140~280万円)でこれを数千万円するような高価なミサイルで撃墜するには費用対効果が悪い問題があります。対空機関砲であれば比較的安価であるため、その点でも貴重なミサイルを他の有人機迎撃に回せるという点からも重要な防空兵器の一つとなっています。
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