TM-62_1

ロシアがウクライナからの反撃に対応しようと敷設した大量の対戦車地雷。基本的に一撃で戦車を行動不能にできる威力があるのですが、なんとウクライナはこれを現地で掘り出し、ドローンに搭載してロシアの攻撃に使っていると報じられています。

これはアメリカメディアなどが今月10日に報じたもので、ウクライナ軍がSNS上にアップロードした映像として、ロシアが敷設した対戦車地雷を丁寧に掘り出し、ドローンに搭載。即席の航空爆弾としてロシア陣地にお返ししているというものです。

映像はこちらになるのですが確かに、TM-62という対戦車地雷のようなものが落下している様子見れます。これもただそのまま落としているのではなく、尾翼のような安定翼を搭載改造されていることがわかります。

TM-62はウクライナでも使用されているため本当に掘り出したものをつかっているのかという疑問はあるのですが、何れにしても地雷を爆弾として利用していることは間違いありません。

TM-62

TM-62は旧ソ連時代からある信頼性高い地雷で重量は9.5kgあります。そのうち爆薬が7.5kgあり、対戦車地雷であるため基本的に人が踏んだ程度で起爆しないように信管の動作は最低でも150kg以上必要です。

この対戦車地雷については戦車であれば一撃で破壊行動不能、もしくは乗員を殺傷できるほどの威力があり、人が埋める以外にもヘリコプターで散布するなどのバリエーションが開発されています。

▼ウクライナ軍によりる地雷の無力化、信管を外す映像