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アメリカメディアなどによると今月18日、アメリカ海兵隊のF-35Bが機体トラブルを起こして緊急脱出したものの機体が墜落した痕跡が無く、軍の発表として行方が分からないと伝えています。

TheDriveなどによると事故があったのはサウスカロライナ州のチャールストン空軍基地の北側を飛行していた垂直離着陸可能なF-35Bが午後2時ごろに何らかの機体トラブルが発生し墜落したというものです。

この事故でパイロットは脱出したものの機体が行方不明となりました。ちなみにこれはネタでも何でも無く真面目に行方不明だとしています。

記事によると、チャールストン空軍基地のヘザー・スタントン上級曹長が記者団に語った内容として、現在ムルトリー湖とマリオン湖地域を捜索しているとしているのですがその時点ではまだ発見されていないとしています。

国防総省によると、行方不明のF-35Bは脱出前に自動操縦に設定されていたと話しています。ムルトリー湖とマリオン湖は街の北側に位置しています。


脱出後、無人着陸した機体がある

F-35Bがどこに行ってしまったのか。墜落したとすれば黒煙があがるなど直ぐにわかるのですがそれもなかったとされています。

実は過去にアメリカ軍では制御不能に陥りパイロットが直ちに緊急脱出したところ、奇跡的に機体が姿勢を取り戻しそのまま飛行を続けるという珍事が発生していたことがあります。

これは1970年2月2日。アメリカ、マルムストローム空軍基地を飛び立ったのはゲイリー・ファウスト氏が操縦するF-106戦闘機のことで、脱出したファウスト氏が目にしたのはまっすぐに飛んでいく戦闘機で当時別のパイロットからは「早く機体に戻った方がいいぞ!」などと言われたという話も伝えられています。

Cornfield Bomber 01

その後F-106は墜落すると思いきや畑に綺麗に着陸。当時の写真もありなんとほぼ完璧な状態で無人による胴体着陸をしていたことも分かっています。

この機体はもちろん修理され再就役しています。「コーンフィールド・ボンバー」として奇跡的な飛行をした機体は国立アメリカ空軍博物館に寄贈され現在も展示されています。

Cornfield Bomber 02