スーパーで見られるのは価格は同じにもかかわらずパッケージサイズを小さくしたような商品です。日本では『ステルス値上げ』、海外では『シュリンクフレーション』というもので、フランス企業のとあるスーパーは消費者に分かりやすくラベル表示しています。
一方でシュリンクフレーションは消費者からの不信につながることが指摘されており、フランスのスーパーマーケットチェーン「カルフール」は、シュリンクフレーションが行われた商品にその旨を消費者に伝えるラベルを掲示しています。ステルス値上げされた商品については、消費者が知らず知らず商品購入し『損』をした気になる以外にも、その理由を「あっさり」「持ちやすく!」などと意味不明な理由を付けて内容量を減らすことをしており、メーカーに対する不信に繋がる恐れがあります。
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当然これは海外でも同様の指摘がでているところですが、このようなステルス値上げされた商品は消費者が理解して購入する必要があるものの、そこは企業側が巧み容量減らしをしてくるため気づくことも難しことがあります。
前置きが長くなりましたが記事によるとこのフランスのカルフールというスーパーでは9月より値段を据え置きしているにも関わらず容量を減らした商品に対して『実質値上げしている』というラベルをわかりやすく貼り付けてるようにしているといいます。
例として「1リットルあたりの価格は40%値上げしている」という具合です。スイスの企業が作った粉乳は「900gから830gにした」と表記。イギリス企業のアイスクリームケーキも「350gから320gにした」とわかりやすくしました。
原材料価格下落、高値で売り続ける企業
このようなステルス値上げ消費の何が問題なのか。原材料価格が一時期よりも下がったにも関わらずステルス値上げした商品は容量と価格は変えておらず企業が儲けているためです。これはカルフール側も指摘しており「(原材料価格が下がったにも関わらず)さまざまな食品メーカーが商品の価格を下げる取り組みに協力していません」と指摘しています。
一方でメーカー側も反論しているもののカルフール側は「フランス国内のカルフール全店舗で掲示されており、対象となるメーカーやサプライヤーが値下げに合意するまでこの取り組みを続けます」と徹底対抗を宣言しています。