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2003年~04年にかけ韓国で発生したソウル20人連続殺人事件。26年間死刑執行ゼロの韓国で死刑囚がソウルの拘置所に移管されたことに関して、連続殺人犯を移動させるくらいなら「死刑執行をしたほうがいい」と発言していると報じられています。

これは韓国の死刑執行制度に理由があるといい、韓国大邱(テグ)市の洪準杓市長はソウル20人連続殺人事件をはじめ他の連続殺人事件も含めて死刑場のあるソウル拘置所に移監したことを受けて、直ちに法律に則り直ちに執行するべきだと主張したというものです。

ソウル拘置所には現在、自分たちが乗った車を追い越したという理由で夫婦らを殺害した死刑囚をはじめカン・ホスン、チョン・ドゥヨンなど他の連鎖殺人犯で未執行死刑囚が複数長期間収監されています。

国が法律を無視、26年間死刑執行ゼロの韓国

韓国の法律では刑事訴訟法として法務部長官は死刑確定後6カ月以内に執行するように規定されており、これを守らない場合は法律に違反するということになります。しかし、この20人連続殺人犯(正しくは21人殺害)は2005年に死刑が確定したにも関わらずそれから8年が経過した現在も執行されていません。

市長はこの問題を指摘しており、「米国、日本、中国も毎年死刑を執行しているのに唯一我が国だけが犯罪者生命権保護のために死刑を執行しないでいる」「加害者の人権を守り被害者の被害者の人権は守らないような国は正しい国ではない」と批判しています。

ユ・ヨンチョル

ソウル20人連続殺人事件の犯人(死刑囚)のユ・ヨンチョルは1970年生まれの人物で、わずか10ヶ月あまりに26人の女性を相次いで殺害した人物です。21歳の時に風俗嬢と結婚したものの窃盗や性犯罪を繰り返したことで離婚。以降2003年は主に富裕層をターゲット、2004年以降は風俗嬢らを対象に殺人を繰り返していました。

この死刑囚はアメリカの雑誌、2008年に掲載された連続殺人犯の30人の一人に選ばれています。

参考