韓国メディアによると、今月27日に朝鮮中央通信が報じた内容として「朝鮮民主主義人民共和国該当機関は共和国領内に不法侵入した米軍兵士トラビス・キングを法に従って追放することに決めた」と報道し明らかになったものです。

記事によると、トラビス・キングは「米軍で非人道的な虐待・人種差別に対する反感、不平等なアメリカ社会への幻滅から、北朝鮮に不法侵入したと自白した」と掲載しています。

トラビス・キング

北朝鮮の逃走したトラビス・キングはアメリカ軍の陸軍兵です。この人物は2021年1月に米軍に入隊し翌年在韓米軍に配属されました。しかし2021年10月以降にソウル市内で暴行や警察車両などに2件以上の罪を犯し拘束、韓国の刑務所で約2ヵ月収容されていました。

彼は7月10日に釈放されたもののその後の予定としては17日にアメリカに帰国し米軍基地で除隊の手続きが行われる予定だったとしています。

この人物は収容中に「アメリカにいきたくない」などとよく口にしていたことが分かっています。釈放された後の7月18日朝、韓国の北朝鮮との国境見学に参加。当時42人の団体ツアーで集団行動していたものの国境近くで突然走りだし北朝鮮側に侵入。わずか数秒で北朝鮮国内に入ったといい、当時トラビス・キングは大声で笑いながら走っていたといいます。