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8月末、インドが世界で4番目に月面着陸に成功したヴィクラム着陸機。プラギャンというローバーを展開したのですが、月のが開けソーラーパネルで充電が始まっていると考えられるのですが、予想通り通信が回復できていないと報じられています。

2023年8月23日、月の南極にはじめて着陸したインドの月県探査機。ローバーの展開に成功させるなど計画されていた一連の探査は終えており、現在はそれ以降の計画が進められているということになるのですが、どうやら月の夜を耐える事ができなかったようです。

ヴィクラム着陸機及びローダーは9月に入ってから最近まで約2週間の夜を過ごしていました。具体的には計画では着陸してから昼の14日間に探査を終えています。そして9月4日に通信機を入れた状態でスリープモードに入り夜に入りました。地球から見ても分かるように月にも日があたらない、夜があり南極エリアではそれが2週間ほど続きます。
夜が開けたのは9月22日頃ですが、現在予想では十分な発電ができているにも関わらず通信が回復できていないとしています。

▼ローバーが月面に残したわだち
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この着陸機はこの14日間でミッションを終える用に設計されており低温になる夜を過ごせるように設計はされていませんでした。そのため当初から壊れると予想されていたものです。現在インドの宇宙機関からは先月27日以降この着陸機に関する内容が更新されておらず、現在も通信は途絶した状態になっていると考えられます。

このような月の夜を過ごすにはソーラーパネルではなく原子力電池などの劣化する可能性があるバッテリーなどの電力に影響されない安定的な熱源を使い重要な装置を温めるということが行われるのですが、インドの探査機については予算が少なく搭載するよう設計されていませんでした。