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ロシア海軍が保有する唯一の空母アドミラル・クズネツォフ。現在は改修を受けており2024年にも復帰するとされているのですが状況は更に遅れる可能性があると指摘されています。

ウクライナ侵攻で注目されるロシアの軍事力。特にこの地域では旧式戦車を出した消耗戦の地上戦が行われているのですが今回は海の話です。ロシア海軍は唯一正規空母としてアドミラル・クズネツォフが1隻運用されています。

Russia's Only Aircraft Carrier May Never Sail Anywhere Again - 19FortyFive
https://www.19fortyfive.com/2023/09/russias-only-aircraft-carrier-may-never-sail-anywhere-again/

このアドミラル・クズネツォフは見出しでも紹介したように2023年時点で改修中です。この艦艇は2018年にドック入りし近代化改装及び修理を受けています。当初2020年末に完了するとしていたのですが、既に3年以上延期され現在も再就役の見通しはたっていません

実は2018年のドック入り後様々なトラブルが発生。改修し修理するどころか2018年10月にアドミラル・クズネツォフを載せた浮きドックが沈没。浮きドックに載せられていたクレーンが空母側に倒れ破損。更に2019年には火災が発生、約500平方メートルが焼失したと発表されています。

▼巨大なクレーンが空母に倒れ破損
アドミラル・クズネツォフ 改修事故_1

アドミラル・クズネツォフ 改修事故_3

修理しているのか壊しているのか分からない事態が相次いだことで再就役は延期に延期を重ね2024年の再就役となっているのですが昨今のロシア情勢から見ても状況は厳しいことは分かります。

2024年春から試験を行い秋に再就役するというもの公式のものではなく造船所の関係者が主張しているものでロシア公式のものではなく、ロシアメディアも否定しているとのことです。そのうえで来年の就役は難しく再来年2025年頃になるとしています。