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近年高性能化する一方でスマホのバッテリーについて『バッテリー寿命=製品寿命』となることもあります。簡単に交換できなくしているメーカー側の設計・戦略にもあるのですが、バッテリー寿命を少しでも伸ばすにはどうしたらいいのでしょうか。

オーストラリアCQ大学の情報通信技術准教授によると、スマホなどのバッテリーについてその寿命を左右すのは製造年数や化学的年数などさまざまな要因によって決まるといいます。後者は『化学的点数』に含まれるのはリチウムイオン電池の温度変動、放充電パターン(充電と消費されるパターン)、全体的な使用状況などの変動要因によってバッテリーが徐々に劣化し容量や性能が減っていくとしています。

Should you charge your phone overnight? Will ‘overcharging’ make it explode? Common battery myths debunked
https://theconversation.com/should-you-charge-your-phone-overnight-will-overcharging-make-it-explode-common-battery-myths-debunked-214956

調査によると、2019年におけるiPhoneなどのバッテリーであれば容量が80%未満に低下するまでに平均850回のフル充電/放電サイクルとなっていることが分かっています。これは約2~3年間使用しても初期のバッテリー容量の80%しかならないことを意味します。

その上で、バッテリー寿命を伸ばす方法としてはスマホを一晩充電するなど100%充電は逆にバ​​ッテリーの劣化を促進させるといい、寿命を最大限に延ばすためには完全充電サイクルの0%~100%を避ける必要があるといいます。

充電方法も満充電ではなくバッテリー残量が20%未満になる前に行い80%まで充電する方法が最も良いとしています。これはサムスンが説明しているもので「100%充電する頻度が多いとバッテリーの全体的な寿命に悪影響を及ぼす可能性があります」としています。

その理由については特に記載はないのですが、書かれているのは端末が100%になろうと充電を繰り返すことがあるといいます。例えばスマホであればGPSなどバックグラウンドで動いているアプリがありそれにより100%、99%、100%、99%と充電を繰り返すことがあるといい、この『トリクル充電』という状態は充電時間の経過とともにバッテリーが劣化する可能性が指摘されています。

そのため現在多くのメーカーがそれをトリクル充電を抑えバッテリーを劣化させないようにする機能を備えており、iPhoneであれば80%を超えて充電を遅らせる機能があるため積極的に使ってほしいとしています。

まとめとしてはまずは、スマホに提供されるOSのアップデートなどは行った方が良いといいとしています。このOSのアップデートにはバッテリー効率化する機能が含まれていることもあるといいます。また充電器についても純正のものがそのスマホの充電に適した設計になっていることがあり少なくとも認定された機器の使用が望ましいとしています。

温度も注意が必要で周辺温度は0~35度で使用すること。充電は80%までにして100%にする場合では直ぐに充電コードを外すこと。20%未満になる前に充電を開始することをすすめています。