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アメリカが広く運用する無人攻撃機。先日、この無人攻撃機から発進・回収することができるシステムの試験が行われたと報じられてます。

ゼネラル・アトミックスによると、自社が開発・運用されているMQ-20アベンジャーから発進し、回収することができるシステムを用いた初飛行試験が実施されたと発表しています。

MQ-20 Avenger Tests Recovery Line For Grabbing Smaller Drones Mid-Flight
https://www.thedrive.com/the-war-zone/mq-20-avenger-tests-recovery-line-for-grabbing-smaller-drones-mid-flight

これはスパローホークという小型無人航空機を従来の無人攻撃機から展開・回収するというものでSUAS/ALEと名付けられたコンセプトです。

試験については2023年9月20日にユタ州ダグウェイ試験場上空で行われ無人機から1つから曳航索が展開され無人機が回収されたとしています。

上の動画では回収する様子の投稿ではないのですが、母機、つまり無人攻撃機からワイヤーのようなものを垂らし、スパローホークという小型無人機を回収するというものになっています。

なぜ回収する?

一般的にこのような小型無人機は使い捨のほうが良い気がするのですが、なぜ難しいシステムを使ってまで回収する必要があるのでしょうか?ゼネラル・アトミックスによると、このコンセプトが採用された場合は 1回のミッション中に複数回の出撃を行うことができるという利点を上げています。



したがって基地に戻り再補給して離陸するという手間が減ることでより、MQ-20は広範囲を偵察し、子機はピンポイントで偵察させる戦術的な意味合いが強いものと考えられます。同社によると子機の「再配備前に燃料の補給、再充電が可能になる」ともしており、MQ-20に備わった高度なデータ送信機能を使うことで子機間のネットワークを構築し戦闘地域の広範囲の情報収集を行う目的が考えられます。