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飼い犬が人を襲うというケースは日本でも度々発生しているのですが今回は中国です。先日、家から逃げた飼い犬が子供を襲い負傷させたことがネット上で話題となり、外にいる危険な犬について殺処分したほうがいいという意見が多く出ていたと報じられています。

中国四川省、南西部に位置する崇州市で住民が飼っていた2匹の犬が何者かに開けられた門から外に出てしまいその後、翌日に近所の子供を襲い負傷させるという事件が発生しました。

当時飼い主は夜まで犬を探したが見つからなかったと説明しており、執拗に襲われた子供は右腎臓の裂傷と肋骨骨折という重症を負ったと地元警察から報告されています。

襲撃事件について、中国ではこれまでも犬が人間を襲い死亡するケースもあり、ネット上で犬の取り扱いについて論争に発展。これを意識したのは中国政府は今回の出来事を受けて『野良犬の捕獲』と『文明的なペットの飼い方』を宣伝し始めはじめたとしています。

また山東省、江西省、湖北省の各都市は野良犬の捕獲を開始し、飼い犬だろうが引き取られなければ近いうちに殺処分するとの声明を発表。さらに中国のSNSでは住宅の警備員が野良犬を捕獲し殺処分したとする映像がSNSに流れ、愛犬家などからは「里親を探すべきだ」「去勢手術をさせるべきだ」などの意見も多く寄せられたとのこと。

合わせて貴州省、四川省、安徽省では都市管理者と法執行職員らと共に今週、犬を飼う住民に対してリードを無料で配布したほかペットの登録、ワクチン接種に関するパンフレットも配布し始めたとしています。

この事件は中国でもかなり衝撃的でSNSでも話題になっており、中国のニュースサイトが実施した世論調査では33%が全国で犬の殺処分を続けるべきだと回答している他、襲撃事件については47%が責任は犬ではなく飼い主にあると答えています。

参考