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韓国メディアによると、蚊や汚染された注射器でも広がることがある牛の感染症、ランピースキン病(Lumpy Skin Disease)が初めて確認されたと報じられています。

韓国メディアによると、ランピースキン病が初めて確認されたのは忠清南道瑞山という韓国北東部に位置する地域の農場で現在4頭の陽性が確認され特徴的なこぶなどの皮膚病変も見つかっているとしています。

ランピースキン病は仮に発症すると乳牛であれば5割から8割ほど減少することもあるとしており、そもそも感染した牛乳は出荷することができないと考えられ生産そものが停止するおそれがあります。病気自体は全身に大きさ2~5cmほどの硬い結節、こぶができる特徴があり目で感染を把握することができます。また体温が41度を超える高熱を出す他、食欲不振といった症状も見せます。

致死率は10%以下とされているのですが感染力が高い特徴があります。特に蚊が媒介するため農場全体に広がる可能性があります。

既にワクチンは開発されているものの感染した場合の治療方法については対処療法のようなものとなってます。

現時点でなぜこの地域だけでランピースキン病が広まったのかは明らかになっていません。韓国の専門家らは中国など海外から何らかの吸血虫を介して感染したのではないかとみています。韓国では1995年以降この病気を第1種家畜伝染病に指定しワクチンも輸入していたとしています。


ランピースキン病は1920年代にアフリカで確認され中東やヨーロッパ、アジアでも確認されました。特に印度では2022年に大流行したことが分かっており、約200万頭が感染し15万頭が死亡したと推定されています。