アメリカが最近開発するようになったコンテナ搭載型の兵器。その米海軍は40フィートコンテナ、つまり全長12メートルサイズのコンテナに合計4発のSM-6ミサイルを収めて発射するという試験を行いました。このSM-6は対空、対弾道、対艦ミサイルとして利用できる高性能なものとなっています。
Defenceblogによると、アメリカ海軍の発表として2023年10月24日東太平洋で行った演習でコンテナに収められたSM-6ミサイルを発射し所定の目標に向けて飛翔させたとしています。搭載したのはUSSサバンナ(LCS 28)というもので、インディペンデンス級沿岸戦闘艦の6番艦になります。
▼インディペンデンス級沿岸戦闘艦、SM-6を収めたミサイルは後部の甲板に搭載された
このコンテナシステムについては専門用語では『MK 70 ペイロードデリバリーシステム(MK 70 PDS)』と呼ばれるもので内部にはMK.41 VLSというものが搭載されていますこのVLSとは一般的にイージス駆逐艦などに搭載された垂直に発射されるミサイル発射管のようなもので、ここにはトマホークや今回のようなSM(スタンダードミサイル)などが通常は収められています。
要するにMK 70 ペイロードデリバリーシステムは駆逐艦に搭載されているMK.41 VLSを4セル化したものが使われているということになります。製造したのはロッキード・マーティンで2021年9月に発表されていたものだといいます。
▼スタンダードミサイルの構造、日本では弾道ミサイルの迎撃を行う兵器として知られる。
▼MK 70 PDSを搭載したインディペンデンス級沿岸戦闘艦@WarshipCam
つまりMK 70 PDSは事実上トマホークも搭載可能で駆逐艦に搭載されているような対空、対艦能力のSM-6ミサイル、地上攻撃用のトマホークをコンテナに収める形で運用することができるということになります。
これを地上配備することも十分可能と考えられるほか、例えばトラックや列車に取り付けるような形でも事実上運用することは可能と考えられます。
▼輸送機で輸送されるMK 70 PDS。迅速にシステムを展開配備できる。
アメリカ海軍がどのような未来像を描いているのかは不明ですが、今後中国といった国との戦闘になった場合、イージス艦であっても撃沈される可能性はあります。その代わりにコンテナという形で即席展開できる兵器というのは輸送機をはじめ既存のインフラで輸送可能であり、早急に防空能力、対地攻撃能力を再構築するためにも非常に有効な手段となる可能性があります。
▼インディペンデンス級沿岸戦闘艦、SM-6を収めたミサイルは後部の甲板に搭載された
このコンテナシステムについては専門用語では『MK 70 ペイロードデリバリーシステム(MK 70 PDS)』と呼ばれるもので内部にはMK.41 VLSというものが搭載されていますこのVLSとは一般的にイージス駆逐艦などに搭載された垂直に発射されるミサイル発射管のようなもので、ここにはトマホークや今回のようなSM(スタンダードミサイル)などが通常は収められています。
要するにMK 70 ペイロードデリバリーシステムは駆逐艦に搭載されているMK.41 VLSを4セル化したものが使われているということになります。製造したのはロッキード・マーティンで2021年9月に発表されていたものだといいます。
▼スタンダードミサイルの構造、日本では弾道ミサイルの迎撃を行う兵器として知られる。
▼MK 70 PDSを搭載したインディペンデンス級沿岸戦闘艦@WarshipCam
つまりMK 70 PDSは事実上トマホークも搭載可能で駆逐艦に搭載されているような対空、対艦能力のSM-6ミサイル、地上攻撃用のトマホークをコンテナに収める形で運用することができるということになります。
これを地上配備することも十分可能と考えられるほか、例えばトラックや列車に取り付けるような形でも事実上運用することは可能と考えられます。
▼輸送機で輸送されるMK 70 PDS。迅速にシステムを展開配備できる。
アメリカ海軍がどのような未来像を描いているのかは不明ですが、今後中国といった国との戦闘になった場合、イージス艦であっても撃沈される可能性はあります。その代わりにコンテナという形で即席展開できる兵器というのは輸送機をはじめ既存のインフラで輸送可能であり、早急に防空能力、対地攻撃能力を再構築するためにも非常に有効な手段となる可能性があります。