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現在当たり前のように設置されている気象観測装置。民間企業や工事、農業でも使われていると思われるのですが、中国ではあくまで外国のものとして国内で気象観測装置を設置した場合、今年から法律で違法となったとしています。

中国にける気象データ。現在は宇宙から大体のことは分かるものの地域ごとの細かいリアルタイムのデータは結局は地上設置の測定器を超えるものはありません。もちろんこれらは一般人が見る今日や明日の天気データという観測に使われるのですが、今回中国が禁止したのはこのようなものとは異なります。

中国の国家安全保障局は気象局および機密局と協力し、外国関連気象探知に対する特別取り締まりの法律が施行されたことに基づき全国で捜査と摘発を実施しました。結果、これまでで数百件の違法な外国関連気象探知機などが発見されたとしています。

何が問題なのかというと、これらは気象データは海外へリアルタイム送信するものになっており中国の主張として一部は設置や観測が外国政府から直接資金提供されて運営されていることがあるといいます。また観測点が例えば軍事企業だったり軍事基地周辺に設置されていることがあるとのこと。

もちろんスパイ目的で意図的に設置されたというよりも穀物の生産拠点つまり農場などに設置されており、これらは長期間、高頻度、複数のポイントに対して観測されているものも含まれたとしています。

どのような法律なのか?

記事によると、外国関連気象観測及びデータ管理措置法というもので、外国関連気象観測所の設置(つまり外国に送信する機能のある観測装置の設置)には行政許可が必要と明記されています。

国防に関わる分野では外国関連気象観測所を無許可で設置してはならず軍事施設まだ外部に開放されていない地域(立ち入り禁止区域)、主要プロジェクト建設地域およびその他の国家が関与する地域には外国関連の気象観測所を設置してはならないとしています。

また気象探知活動を実施する場合、国民または組織は国家安全保障および利益に関連するデータを違法に収集しデータを外国に送信することを禁止しています。