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最近欧米で被害が拡大していると報じられていたトコジラミ。気が狂うほどの強いかゆみが生じ駆除も難しとも表現されることがあるのですが、お隣韓国では政府が対策に乗り出すレベルにまで深刻化していると報じられています。

韓国の複数メディアによると、韓国各地でこれまで確認されていなかった規模でトコジラミの被害が相次いでおり政府がトコジラミ政府合同対策本部」を設け緊急会議が行われたとしています。

このトコジラミについては人間の髪の毛など体毛につくシラミとは無関係です。表現とは髪ではなく家すみつくシラミといったもので、日中はわずかな隙間に身を潜め夜になると活動を開始する夜行性の吸血虫で、極めて強いかゆみを引き起こします。

そしてこの吸血虫であるトコジラミは非常に駆除が難しく、欧米で流行しているのは殺虫剤に耐性がある個体が既に一般的となっています。したがって蒸気といった高温で殺す手段をとらなければならない場合があります。

韓国の記事に戻ると韓国でも当然最近まではトコジラミ国内から駆逐された状態でほぼ消えた虫でした。しかし欧米でここ最近急速に個体数が増加。世界にばら撒かれる形で流行していると考えられるもののDNAが同じなのかは現時点では未確認としています。

一方で韓国の防疫当局は欧米からきた人と一緒にトコジラミが国内にばら撒かれる可能性が考えられる指摘しており、特に入国する人にトコジラミについて注意するよう促しています。

日本も対策を急ぐべき

既に海外では被害が拡大していることが報じられており日本でトコジラミが急増するのはほぼ間違いありません。特に政府が外国人観光客を積極的な受け入れを続けているため、間違いなく被害がでてくることは確実だと言えます。

問題なのは仮に旅館などでトコジラミ被害が出た場合、その駆除に業者を呼ばなければならないレベルとなり数日から1週間程度営業止めなければならない被害がでます。更に被害が拡大すれば業者の手が回らず営業そのものが長期間出来なくなる恐れもあります。

いずれにしてもトコジラミを国内に入れないことでしか対策はできません。しかしこれを完全に止めるのは物理的に不可能です。今後流行した場合に国内で注意することとしては公共交通機関、不特定多数の人が多く出入りする施設などに行ったときは家の中に入る前に服をはらってカバンなどの荷物は家の中に入れないことです。

またダンボールなどにも付着してることが確認されており家の中で開けず外で開けること。ダンボールの再利用は極力しないなどの対策が求められます。