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欧米で広がっていたトコジラミがついに韓国でも広まりを見せはじめ国内では連日報じられるほど過度なトコジラミパニックに陥っているともされています。一方で薬剤耐性トコジラミが主流となっており既存の殺虫剤が効かないとして政府は新たな殺虫剤を緊急承認するなど対策を急いでいます。

韓国で10月ごろより被害が出始めたのはトコジラミという家屋に住み着き人血を吸う『吸血虫』です。現在韓国ではソウル市を中心に各地で確認されているといい、まるで新型コロナウイルス出現したときのような過度な恐怖感がSNSを始め広まっているとされています。



記事によると韓国政府は国民に対しトコジラミ申告センターを設けて通報を受け付けています。しかし「公共交通機関でトコジラミが出た」という報告を16件受け実際に調査したもののいずれもトコジラミを発見できなかったとしています。

現時点では韓国ではトコジラミは拡大していないもののフランスのように公共交通機関であちこち見つかるような将来を見てるのか恐怖感が蔓延しているといいます。特に鉄道やバスなどでは座席にトコジラミがいるとフランスなどで報じられたこともあり座らず立つ利用者もでているとのこと。政府としては合同対策本部を発足し4週間集中点検期間を実施し拡大を抑制するとしています。

耐性トコジラミ

トコジラミについては従来のものはキンチョールといったピレスロイド系の殺虫剤も効いたものの現在見つかっている個体には耐性があり効きません。効果な無しとされています。そこで韓国政府は今後の拡大を抑止するため殺虫剤8種類を緊急承認しました。

詳細は不明ですが、米国で使用されているネオニコチノイド系殺虫剤だといいニコチン系の神経毒素で虫を駆除するというもので、あくまで専門業者があつかうものであって家庭用殺虫剤としての許可は出ないとされています。他にもイミダクロプリド、フィプロニル製剤も有効だとされています。

韓国政府は今後12月8日までの期間に公衆浴場、社会福祉施設、学校寮、保育施設、観光宿泊業、観光施設、公共交通施設など不特定多数の人が利用する場所で集中的に点検を実施するとしています。特にどこからトコジラミが流入し広がるのかを理解し対策するというもので、合わせて殺虫剤の有効性を確認するとしています。

また現時点では韓国で仮に家庭などでトコジラミが出た場合は自治体に連絡すれば政府が業者を派遣し新たに承認された殺虫剤で対処してくれるとしています。

日本でも広まる可能性大

トコジラミについては過去に日本からは消えたとされているのですがここ数年前から徐々に広まりを見せています。既に国内で広まっているものについて改めて報道されることであたかも大量発生しているという印象が出てしまう可能性はゼロではありません。

どのようなレベルでトコジラミが広まっているのかを正しく理解する必要があります。韓国で広まっている耐性トコジラミが環境が似ている日本でも広まる可能性が高く、特に市販の殺虫剤では効かないものも多いため宿泊施設などでは事前の対策が急務と考えられます。