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プラスチックのリサイクルとして家庭や企業では回収されていると思われるのですが、リサイクされた再生プラスチックに関して防腐剤や界面活性剤、忌避剤など491もの有機化合物で汚染されている実態が明らかになりました。

エコ、最近はSDGsなどとよくわからない謎の活動でリサイクルが行われていますが、皆さんは疑問に思ったことはないでしょうか?「車や薬品に使われたプラスチックをごちゃまぜリサイクルすると汚染されるのではないか」と。

その疑問の答えとなる研究がヨーテボリ大学のベサニー・カーニー・アルムロス教授ら研究チームが出しています。彼らは東ヨーロッパ、アジア、アフリカ、南米の13カ国から集められたリサイクルされ再生プラスチックのペレット(素材)を調査しました。このペレットから様々な再生プラスチック製品が作られることになるのですが、化学分析ツールを使用したところありとあらゆる化学物質で汚染されていることが分かったとしています。

Heaps of pharmaceuticals, toxic chemicals found in recycled plastics
https://newatlas.com/environment/pharmaceuticals-toxic-chemicals-recycled-plastics/

具体的には491もの有機化合物でさらに暫定としてプラス170あるとし、含まれているのは界面活性剤、刺激剤、香料、染料、忌避剤、腐食防止剤として使われるものだったとしています。基本的にこの多くは人体に有害なものですが具体的にどの程度量が入っていたのかなどは記載はありあません。

発見された化学物質についてはプラスチックの製造時に出るものも含まれるとしているのですが、多くはリサイクルする過程で混入したと考えられ、リサイクル前に入っていた原料などがプラスチックに浸透することで汚染された可能性が高いとしています。

研究者によると「(汚染された)リサイクルプラスチックはほとんどの用途出不向きであり循環的な材料ライフサイクルには貢献しない」と主張しています。

リサイクルプラスチック汚染ほとんど監視されていない

紙などと用途が限定される素材とは異なり、プラスチックは食品を入れたり薬のケース、手に触るスマホなどなど丈夫で軽く非常に便利で素材です。しかし回収されたプラスチックを再生リサイクルとして生まれ変わったものについて有害物質の有無についてはほとんど監視されていないといいます。

研究者によるとプラスチックに含まれる人間の健康と環境に害を及ぼすことが知られている化学添加物は速やかに段階的に廃止する必要あるとし、おもちゃや食品の包装など、再生プラスチックを規制すうする法律も必要だしています。