主に食生活、生活習慣、そして遺伝で発生するとされる二型糖尿病。その発症に塩分が関係しているのではないかという点について大学で行われた研究から現時点で分かっていることを紹介します。
ニューオーリンズのチューレーン大学の研究者はイギリスのバイオバンクの研究で集められた約40万人の成人に関するデータをもとに、被験者を12年間追跡し、この間、13,000人が 2 型糖尿病を発症した事例から塩分接種を少なくすると2型糖尿病の予防に役立つのか調査しました。
Huge Study Implicates Salt in Type 2 Diabetes, But Let's Look At The Facts : ScienceAlert
https://www.sciencealert.com/huge-study-implicates-salt-in-type-2-diabetes-but-lets-look-at-the-facts
最初に結論から紹介すると塩分が2型糖尿病と因果関係があるのかはわかりませんでした。あくまで研究者によると塩分が2型糖尿病の発症リスクと関連性がある可能性がゼロではないレベル示唆されているだけで完全にイコールにはなっていないという点です。
なぜ良くわからないのか。塩の使用を評価するために使用されるデータが「食べ物に塩を加えますか?」という単純な質問に基づいていることにあります。つまり「まったく/まれに」、「時々」、「通常」、または「常に」の選択肢しかなく、具体的にどのくらい塩を使ったのかが分からず関連を推定するには情報が不足していたことに理由があります。
Huge Study Implicates Salt in Type 2 Diabetes, But Let's Look At The Facts : ScienceAlert
https://www.sciencealert.com/huge-study-implicates-salt-in-type-2-diabetes-but-lets-look-at-the-facts
最初に結論から紹介すると塩分が2型糖尿病と因果関係があるのかはわかりませんでした。あくまで研究者によると塩分が2型糖尿病の発症リスクと関連性がある可能性がゼロではないレベル示唆されているだけで完全にイコールにはなっていないという点です。
なぜ良くわからないのか。塩の使用を評価するために使用されるデータが「食べ物に塩を加えますか?」という単純な質問に基づいていることにあります。つまり「まったく/まれに」、「時々」、「通常」、または「常に」の選択肢しかなく、具体的にどのくらい塩を使ったのかが分からず関連を推定するには情報が不足していたことに理由があります。
昨今、世界では減塩が公衆衛生上の目標となっているもののイギリスのNHS国民保健サービス報告されたデータによると、食卓で追加される塩を1日2g摂取しているものを例えば1日1gにした場合、2型糖尿病を発症するリスクを高めるかどうかは示唆されていないといいます。(つまり関連性はほぼないということ)
合わせて研究者らは被験者が24時間にわたって尿中にどれだけの塩分を失ったかの推定値など他の塩分摂取量の検査も利用しています。尿中のナトリウム濃度が高いと2型糖尿病の発症リスクが高いことと関連していることは示唆されたものの、この分析では参加者が何を食べたかはまったく考慮されていませんでした。ここからも塩分が2型糖尿病を発症するリスクの増加に直接関係しているかどうかは明らかにはなっていません。
そのうえで分かっていることは高血圧を併発していることが多い2型糖尿病患者は塩分の摂取量を減らすと血圧が改善する傾向があり、2型糖尿病のリスクを軽減することが知られている健康的な食生活の一環として減塩するのは高血圧の解消には良いだろうとしています。現時点で塩分が2型糖尿病と関連性があるのかについては弱いと表現されています。
*抄訳したものを掲載しています。医学的な内容につきましては必ず医師の説明を受けてください。
そのうえで分かっていることは高血圧を併発していることが多い2型糖尿病患者は塩分の摂取量を減らすと血圧が改善する傾向があり、2型糖尿病のリスクを軽減することが知られている健康的な食生活の一環として減塩するのは高血圧の解消には良いだろうとしています。現時点で塩分が2型糖尿病と関連性があるのかについては弱いと表現されています。
*抄訳したものを掲載しています。医学的な内容につきましては必ず医師の説明を受けてください。