韓国メディアによると2023年11月29日午前7時28分ごろ、可居島近くの海上で操業していた漁船から中国の貨物船とみられる船舶1隻が座礁しているという通報が海洋警察に入ったことで発見しました。

その後、海洋警察は現場に急行。貨物船(排水量200t)を発見したもののこのとき既に45度ほど船体が傾き浸水した危険な状態になっていることが確認されました。海洋警察はこの状態で船内に入り救助活動を行ったものの船内を含め船外でも誰一人確認できなかったとしています。

この船は同日10時時点で沈没しています。韓国当局としてはこの貨物船が通常の貨物船とは異なり何らかの密輸や密入国など犯罪行為を行っていた可能性を視野に入れています。座礁した経緯についても航行中に座礁した可能性と、無人状態で漂流し座礁した2つの可能性を想定しており、現場では海軍を派遣し対岸にある地域では陸での捜索活動を開始しているとしています。

相次ぐ韓国への密入国

実は中国人が韓国に密入国する例はこれまでも多く発生しています。最近であれば2023年10月に韓国の大川港で密入国を試みた中国人22人が摘発される事件があります。この密入国は船舶により行われたもので中国山東省威海市から出港していたことが確認されています。この船について中国に逃走しています。

これ以外にも2020年には中国からボートを使い密入国した事例が複数報告されていました。